「本当に儲かる株・成長する株を自分で見つけられるようになる本」竹内弘樹
本日紹介する本は、株初心者アドバイザーの竹内弘樹さんの「本当に儲かる株・成長する株を自分で見つけられるようになる本」を紹介したいと思います。
本当に儲かる株・成長する株を自分で見つけられるようになる本 (アスカビジネス)
- 作者: 竹内弘樹
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2013/09/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【アマゾンの内容紹介】
株の買い方がわかっても、どの株を買ったらよいかわからない人のための本。チャート分析では本当に成長の見込める株を選べているとは言えない。知っている 企業は知れているし、確実に儲かるコツ。財務諸表や会社四季報を読み解き、将来有望な企業を見つける方法。素人でもわかるように極力やさしく解説した。
【ポイント】
①投資に関する考え方
著者の投資手法は「成長バリュー株投資」です。これは、会社のことを良く調べることで、安定的に成長している会社を探し当て、できるだけお得な株価(バリュー)で投資をすることです。
バリュー株投資は「資産」から見て割安な株と、「収益」から見て割安な株の2種類がありますが、著者のすすめている投資法は後者の方です。
したがって、売上や利益が毎年増え続けている会社を、できるだけ安い株価でお得に投資をすることを実践しましょうということです。
②儲かる株の見つけ方
本書の中では「理論編」と「実践編」が別々の章立てになっており、ここが投資初心者の方にとっては価値ある情報なのではないかと思い、今回本書を紹介しようと思ったきっかけとなりました。
バリュー株投資で投資を行おうとすると、どうしても会計の勉強をある程度行う必要がありますが、難しい会計本を読むよりも本書は投資家の目線で必要な情報が網羅されており(理論編)、それらの学んだ知識をどう活かせば良いかというのも、スクリーニング・四季報・決算短信などを利用して具体的に示されている(実践編)ので、投資初心者にとっては非常に役に立つと思います。
③感情が投資のジャマをする
今までにも何回か説明したことがありますが、株価というのはバリュー(価値)とバイアス(歪み)で構成されています。
バイアスが生じる理由も様々あるのですが、その中の一つが感情です。
本書では、利益と損失では心の感じ方が違うという「プロスペクト理論」、買値に行動が支配されるという「アンカリング」、知らない間にリスクを取り過ぎる「自信過剰バイアス」が紹介されています。
個人的には「自信過剰バイアス」が一番怖いですね。これを知らない、もしくは知っていても実践できない投資家が、株式市場から退場することが多いと思うので、投資初心者にはぜひ学んでおいてほしい項目ですね。
【コメント】
投資初心者の頃にどの本を教科書にするかによって、その後の投資家人生に大きな影響を与えると思います。
私の場合は初心者の頃バフェットの本を読み漁っていたので、現在もバリュー投資がベースの投資家になっています。私が投資をはじめたころに比べると、現在は初心者でも分かりやすい良書が多く存在するようになり、本書もその中の一冊と言えると思います。
この一冊をすべて理解し実践できれば、必ずや負けない投資家になるはずです。
初心者から一歩踏み出したい投資家も含めて、バリュー投資を志していこうと思う駆け出しの投資家におすすめしたい本です。
◆書籍紹介
こちらも駆け出しの投資家におすすめする良書です。
くわしくはこちらの「投資に役立つ7つの習慣」という記事をご覧ください。
それではまた明日(^_^)/~