割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

内外トランスライン(9384)の目標株価

本日はご依頼のあった「内外トランスライン(9384)」の目標株価を探っていきたいと思います。

実は依頼はあったのですが、この「内外トランスライン(9384)」は記事として取り上げるかどうか迷いました。というのも、ビジネスモデル的にあまり馴染みがなくうまく書けなそうな気がしたからです。
実際にIR資料を確認して読み込んでみたのですが、本当に馴染みがなさ過ぎて資料を読んでると頭が痛くなってきます。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
「シェアードリサーチIRレポート」「第2四半期決算説明会プレゼンテーション資料」には詳しく事業内容などが書いてあるのですが、どうも興味がないので学習意欲がわいてきませんでした。やはり株式投資の銘柄選びは自分の理解できる事業に集中した方が良いですね(^_^;)

という言い訳はさておき本題に入っていきたいと思います。
簡単にビジネスモデルを説明すると、自ら船舶を所有せず、船会社のスペースを借り、顧客の貨物を運送する、海上搬送事業で独立系のサービス業者であるということですかね。
主要仕入れ先は、海上輸送を委託する大手船会社とコンテナに貨物を詰める倉庫に分かれます。
独立系であるメリットとしては、同業者からのコーロード(混載業者が自社でコンテナ一個分の貨物を集められないために同社に持ち込むこと)の割合が高いことがあります。
また、特定の業種や顧客への依存度が低いというメリットもあります。
しかしながら会社側も認めるように、日本の輸出貿易総額との相関関係が強く、マクロ経済の影響を強く受けてしまうのは否めないようです。
業績に占める輸出入の割合は、直近の数字では輸出事業が約73%、輸入事業が約24%となっており輸出事業が占める割合が高い。ということは、為替が円安に進めば輸出が増えると想定されるので同社にとってはメリットがあるということです。
現在の円安環境は業績の底上げが期待でき、今期の業績予想数値の上振れも期待できるかもしれません。

事業の概況はこれくらいにして、今期の業績予想を確認したいと思います。
まず先日発表になったばかりの前期(平成24年12月期)の決算を確認します。売上高134億円(前期比6.9%増)、営業利益9.08億円(前期比15.8%減)と増収営業減益でした。
これに対して今期(平成25年12月期)の通期業績予想は、売上高150億円(前期比11.9%増)、営業利益13億円(前期比43.1%増)です。会社側もある程度の円安効果は見込んでいるような決算数字ですね。とりあえずこの数字を目標株価の算出の際の数字としたいと思います。

まず事業価値については割引率8~10%で考えて78~97.5億円になります。
直近の決算数字から財産価値は42.5億円、負債は0.8億円とほぼ無借金です。
以上の数字から株主価値はざっくりと119.7~139.2億円になります。株価に直すと2275~2646円です。
2/20の終値が1081円なので、これはかなり割安と言える結果だと思います。
素晴らしい銘柄をご紹介いただいてありがとうございますって感じですね(^-^)/
景気循環株という側面はあるかと思いますが、今後業績は上向いていきそうなマクロ要因はありますし、無借金企業で安心感もあります。
ただし、懸念材料をあえて探すと、現在の事業ポートフォリオだけだと自ずと成長に限界が来ると思うので、M&Aなどで多額の資金が必要になってくるでしょう。内部留保もあるので心配も杞憂になるかもしれませんが増資というリスクはあるかもしれませんね。しかしながら、こんな心配するよりも現在の株価でも投資した方が賢い選択だと思いますけどね(;^ω^A

それではまた明日(^_^)/~


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