割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

TOA(6809)の目標株価

本日は、セキュリティシステムと音響機器の製造・販売を行う「TOA(6809)」の目標株価を考えたいと思います。

事業内容は、「TOAのホームページ」を良く見てください(^▽^;)
見れば誰もがこの業界では素晴らしい企業であるということが分かると思います。

まず最初に事業内容を見て思うのは、時代にマッチしている事業で将来性もありそうだなということです。したがって、売上・利益とも右肩上がりで財務状況も良さそうだけど、株価はそれなりに評価されていそうだということが考えられます。

一つ一つ確認してみましょう。
まずここ3年間の売上と利益の推移を示したのが以下の資料になります。

やはり売上・利益ともに右肩上がりですね。
ただし過去10年間で業績を見てみると2008年3月期の売上高375.09億円、営業利益42.12億円がピークで、2010年3月期の売上高311.93億円、営業利益16.88億円をボトムにその後4期連続の増収営業増益でV字回復しています。
要するにリーマンショックの影響でそれまで順調だった業績に急ブレーキがかかったものの、やはり事業に対する引き合いは強いのでその後の業績は順調に成長していますよといった感じでしょうか?

「平成25年3月期決算短信」で今期の業績予想を見ると、売上高412億円(11.3%)、営業利益41億円(13.2%増)と増収増益の予想です。
セグメント別に見ると売上の約70%は日本なのですが、その他の地域の業績も年々成長しているため、今後の成長不安もあまりないと言えるでしょう。
HPの商品の納入事例などを見ても、公共施設への納入実績なども多く、TOAの技術力が評価されている証と言えるのではないでしょうか?
BSを確認すると財産価値は166.76億円、負債は6.91億円とやはり優良企業だけあって財務状況は素晴らしいですね。

最後に今回の暴落相場で株価はどうなっているのかを見ておきます。

TOA日足チャート

やはり暴落相場の影響で大きく下げているのが分かります。
直近の高値が885円で6/7の安値が629円なので、最大で28.9%の下落幅となっています。
6/の終値641円はPER8.94倍、配当利回り3.12%と魅力的な水準に見えます。
株主還元に関しては、株主優待はなく配当のみとなっています。
配当方針については、安定的な配当を基本におくとともに、業績を勘案しつつ株主への利益還元を図ってまいりますとあるのですが、ずっと20円配当が続いており業績を勘案しているのか疑問です。

それでは目標株価を考えていきたいと思います。
事業価値に関しては今期の予想営業利益に41億円に割引率を9%として計算すると273.33億円になります。
前述の財産価値と負債を考慮して株主価値をはじくと433.18億円になります。
株価に直すと1254円です。
6/7の終値641円に対しては49%割安であるという結論です。

素晴らしい結果ですねキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
優良企業を魅力的な価格で投資できるチャンスが到来という感じですね。
惜しむらくは恐らく明日株価は上昇して始まってしまうと思うということと、私は1株も投資していないということです(^▽^;)
しかしそれでも長い目で見て投資して損はない銘柄かもしれませんね。

それではまた明日(^_^)/~


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