割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

こころネット(6060)の目標株価

本日はリクエストがあったので、福島県での葬祭を軸に石材の卸・小売、婚礼等を展開する「こころネット(6060)」の目標株価を考えたいと思います。

この企業は昨年の4月に上場したばかりの会社です。
個人的に上場後1年を経過していない銘柄に投資することは避けているのですが、もうすぐ1年経過することと、リクエストにお応えするために本日取り上げることにしました。
私が上場後1年を経過していない銘柄に投資しない理由は、大口の売りが出やすいことと、上場時には無理して好業績を装ってくる企業もあるため、上場後最初の本決算を確認するまでは怖くて投資したくないからです。

この「こころネット(6060)」に関しては上記のようなことはなさそうです。今期の業績の進捗も良さそうです。
ただし、この銘柄に関しては別のところで不安要素があります。
それは福島県を地盤に事業を行っているということです。「2013年3月期第2四半期決算説明資料」を見ると、石材事業では震災復興特需があるようです。

事業内容に関しては、売上高100億円くらいの事業規模の会社の割には多くのセグメント事業を擁しています。
売上の約半分は葬祭事業でこれが一応メインの事業のようです。その他には、生花・婚礼・石材卸・石材小売と4つの事業があり、計5セグメントで成り立っています。
また新規に介護事業も視野に入れているようで、さらにセグメントが増えそうです。
いずれの事業もストック型の事業ではなく、投資家としては業績が読みにくいのが気になるところです。
事業内容に関しては、こちらの「2012年3月期個人投資家用決算説明資料」も目を通しておくと参考になると思います。

本来は投資をするのならもう1年くらい様子を見てから投資をしたいのですが、目標株価を算出しなければならないので、今回は今期の業績予想をそのまま信用することにします。
まず、事業価値に関しては、通期の予想営業利益9.47億円に割引率を8%で考えると71億円になります。
直近の決算のBSから財産価値は46億円、負債は31億円です。
したがって、株主価値はざっくりと86億円ということになります。株価に直すと2427円ということになります。
3/14の終値が1416円(時価総額50億円)なので、現在の株価は約42%割安であるという結論です。

良い結果ですね(*v.v)。
チャートを見ると株価が1000円以下の期間も長かったので、そのあたりで投資できていたら良かったですね。
現在の相場状況と来期業績の不透明感を考えると、今の水準での投資は個人的には躊躇しますが、株価がもし大きく調整する局面があれば投資を考えても良いと思います。
それではまた明日(^_^)/~


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