ミロク情報サービス(9928)の目標株価
【9928】ミロク情報サービス(東証1部)
会計事務所、企業向けの業務用ソフトの開発・販売、コンサル、経営情報サービス等を提供
◆事業内容
税理士・公認会計士事務所およびその顧問先企業向けの業務用パッケージ・ソフトウェアの開発・販売がコアビジネスとなっています。全国で約55万社ある中小企業向けのマーケットではシェア1位、会計事務所マーケットでもシェア25%を誇っており、会計事務所との強固なパートナーシップで、その顧問先企業も取り込もうという戦略です。
また、汎用サーバ・パソコンの販売、サプライ用品の販売や保守サービスの提供や経営情報サービス、育成・研修サービス、コンサルティングサービスの提供も同時に行っておりこれらを総合的に顧客に提供することで、顧客の囲い込みを行うことが企業戦略です。
最近では収益構造の転換を図っており、アフターサービスを強化することでストック型ビジネスへ舵を切ることで収益の安定化が見込めそうです。
新事業としては、初めてのBtoC向け事業ということでお金管理アプリ「節約カネ子」などの3種類のアプリを無料で提供しています。シリーズ累計で13万ダウンロードを達成ということで、ビジネスとしては順調に立ち上がっているようなので、今後の展開が楽しみですね。
詳しいことは、こちらの「2013年度第2四半期決算説明資料」をご覧ください。
◆株式データ(12/9終値)
株価 385円
単元株数 500株
PER 10.15
PBR 1.41
配当利回り 3.12%
時価総額 133億円
発行済株式数 34,806,286株
◆最新決算(平成26年3月期第2四半期決算)
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 106.19億円(3.8%/48.8%)
営業利益 11.56億円(10.3%/48.6%)
経常利益 11.80億円(11.3%/49.8%)
四半期純利益 6.74億円(12.3%/51.1%)
増収増益の順調な決算ですね。特に言及することはありません。
◆目標株価 571円
事業価値 23.8億円×0.6/8%=178.5億円
財産価値 51.43億円
(その他に土地を帳簿上27.28億円保有)
負債 31.10億円
株主価値 198.83億円
◆注目ポイント
昨日の記事からの続きで取り上げた銘柄なので、もちろん消費税増税関連銘柄としての期待です。それ以外にもBtoCに進出するなど、新たなビジネスにも貪欲に進出しており成長期待もあります。
◆投資判断 B
【割安度】B
現在の株価は33%割安です。
現在の株価はまずまず割安かな?というレベルで、取り立ててお買い得だというわけではないと思います。しかしながら、材料株というカタリストがあり、来期の実際の業績にも期待が持てることを考えると、現状の株価で投資しても悪い選択ではないと思います。
【株主還元】B
配当政策の基本方針:長期的に安定した利益還元を維持すること
年間配当回数:2回
前期配当金実績:12円(配当性向35.0%)
今期配当金予想:12円
株主優待制度:なし
【コメント】
事業内容から考えて大きな増益率などはあまり期待できませんが、ストック型ビジネスの比重を上げる戦略なども実施しているように、毎期安定した収益の期待できる会社です。したがって安いところは拾い、配当金をもらいながら毎年企業成長の分、株価も上昇してくれたらうれしいなという、株式投資本来の姿での投資が体現できる銘柄だと思います。
今回会計ソフト関連銘柄をいくつか目を通したのですが、総じて財務状態が良好で割安な銘柄が多い印象を受けました。業界全体で主力企業の財務状態が良いということは、過当競争が少なくそれぞれの企業が毎期安定した利益を得られているということだと思うので、中長期で保有する投資対象としては魅力的な業界だと感じました。
◆書籍紹介
今週は待望の四季報発売週間ですね。こちらのCD-ROM版は13%OFFの6,072円で絶賛予約受付中だそうです。使い方に慣れると高いけどついつい買いたくなっちゃうのが、CD-ROM版の魅力ですよね。
それではまた明日(^_^)/~