鈴茂器工（6405）の目標株価 - 割安株投資研究所

本日はすしロボットが有名な「鈴茂器工（6405）」の目標株価を考えたいと思います。

すしロボットというと回転寿司を思い浮かべる方が多いと思いますが、スーパーマーケットやファミリーレストラン、居酒屋なども顧客のようです。
実際に保有している株式を見ると、「カッパ・クリエイト」「元気寿司」「関西スーパーマーケット」「ジー・テイスト」「吉野家ホールディングス」などがあります。
その理由は、すしロボットだけではなく米飯加工機を全般取り扱っていることにあります。
詳しい製品はHPの「製品紹介」をご覧ください。
したがって、外食から中食、食品メーカーまで幅広い顧客層を有しており、それが業績に安定感をもたらしているのでしょう。もちろん業界全般が地盤沈下した場合は影響を受けますが・・・。

また、最近ニュースなどでも良く耳にすると思いますが、海外での日本食ブームがありますよね。実際に海外からの引き合いも強いようで、新興国向けの商品の投入も検討しているようです。
現在海外向けの売上比率は約15％くらいなのですが、3～4年後には25％くらいまで引き上げたいようです。
実際にすでにその動きがあるようで、今期東京工場の生産能力を現在の年７０００台から約４割増の１万台に引き上げる計画があります。
もしそれが実現するならば、国内・海外の両輪で成長が続いていきそうですね。

それでは目標株価を考えていきたいと思います。
まず事業価値は、今期の予想営業利益10.3億円に割引率を9％で考えると68.67億円になります。
財産価値は31.97億円、負債はゼロです。
したがって株主価値は100.64億円になります。株価に直すと1669円です。

7/1の終値が1028円（時価総額62億円、PER9.83倍、PBR0.91倍）なので、現在の株価は約38％割安であるという結論です。
今後の成長期待を考慮すると、タイミング次第で投資しても良いかもしれませんね。