割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

第一商品(8746)の目標株価

本日は、リクエストがあったので商品先物取引最大手の「第一商品(8746)」の目標株価を考えたいと思います。

まずお断りしておきたいのは、金融関係の企業はほとんど投資したことないので的外れな内容になってしまったらご容赦ください。

事業内容は、商品先物取引外国為替証拠金取引の売買手数料が売上の約95%を占めています。その中でも特に貴金属取引(金・銀・白金)が受取手数料の約95%となっており、貴金属の出来高だけフォローしておけば必要十分なのではないでしょうか?
こういう業界は、変動費が少ないので手数料収入が増えれば利益の伸び率は大きくなります。
2年くらい前から金価格が上昇を続け、今年2月に金価格が上場来高値を更新したように、ここ最近は金取引が活況であったため、手数料収入も伸びているようです。
その前期の業績を「平成25年3月期決算短信」で確認すると、営業収益80.04億円(0.6%減)、営業利益12.6億円(2.6%減)、当期純利益6.39億円(30.6%減)と結果的には減収減益となっていますが、まぁほぼ昨年並みと考えて良いでしょう。
今期の業績予想は、営業収益102億円(27.4%増)、営業利益34.96億円(177.2%増)、当期純利益21.46億円(236.2%増)と貴金属相場の堅調意地を前提に増収増益の予想となっています。
その問題の金相場は4月に急落がありかなりの出来高を記録しました。

東京金月足チャート

北辰物産HP 東京金月足チャート)
手数料収入は、適度な価格変動があった方が売買も活況な状況になるようなので、今期は今のところ業績は堅調に推移していることが予想されます。
ただし、今期の予想営業利益34.96億円はかなりハードルが高いかもしれないなぁとも感じます。
理由としては、2008年3月期に今期の予想営業収益の102億円と近い、営業収益109.79億円という実績があり、この年の営業利益は27.88億円だったことと、投資家の資金は今期に限っては株式市場に流れてしまうのではないかという懸念からです。
したがって、これから求める目標株価は一応会社計画通りに行くことを前提に計算しますが、下方修正の可能性も十分にあるということを頭に入れておいてください。
また、株価は常に先を見越して動くものなので、来期以降の業績が伸びなそうだという懸念があれば、必然的に上値は重くなっていくと思います。

それでは、目標株価を計算していきたいと思います。
まず事業価値は予想営業利益34.96億円に割引率を10%で計算すると209.76億円です。
金融関係の企業は財産価値と負債はゼロで考えます。
したがって株主価値は209.76億円で、株価に直すと1293円になります。
5/30の終値が560円(時価総額90.87億円、PER13.53倍、配当利回り3.57%)なので、現在の株価は57%割安であるという結論です。

ちなみに前期の営業利益12.6億円で事業価値を考えると75.6億円で、目標株価は466円という結果になるので、一応株価は今期の業績を織り込みに行ってるようですね。
個人的には1293円という目標株価は高すぎるように感じますが、相場状況が落ち着いて来れば1000円くらいは行ってもおかしくないのかな?と思います。
したがって、現在のように株価の安いところはコツコツ拾っていくと良いかもしれませんね(^-^)/

それではまた明日(^_^)/~


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