割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

システム・ロケーション(2480)の目標株価

本日は、リース満了車オークションと営業支援システムの2本柱で事業を展開する「システム・ロケーション(2480)」の目標株価を考えたいと思います。

まず、事業内容に関しては前述の通りなのですが、当社がユニークなのは自動車金融工学に基づいて事業を行っているところです。
自動車金融工学とは、膨大な車両データを独自の統計分析をすることにより、中立で標準的な車両価値を算出します。
これがあることにより、主力事業であるオークション事業、システム事業に当社独自の価値を提供しているのがこの会社の特徴になります。
詳しいことに関しては、こちらの「会社説明会資料」をご覧ください。
これを読むと、今後コアビジネスをオークション事業からシステム事業に転換する予定で、それにより収益モデルも変化しさらなる成長が期待できそうです。
このようにビジネスモデルが変化しようとしている企業は、個人的に投資対象として魅力を感じます(*v.v)。

次に株主還元も確認しておきます。
まず配当政策は、業績に応じた株主への還元を基本方針としており、配当性向は明記されていません。
ちなみに、前期の配当金は10円で配当性向は42.9%でした。
また、株主優待は実施していません。

最後に、8/2に第1四半期の決算発表があったので「平成26年3月期第1四半期決算短信」で数字を確認しておきましょう。
以下は(昨年比/第2四半期累計業績予想進捗率)で記載します。

売上高2.71億円(8.2%増/55.5%)
営業利益0.71億円(31.9%増/79.8%)
経常利益0.78億円(32.8%増/77.2%)
四半期純利益0.48億円(149.7%増/84.2%)

以上のように第1四半期を終えての決算は増収増益でした。進捗率も素晴らしいですね。
会社側の説明によると、再販業務支援売上では、入札会における出品台数のほぼ計画通りの推移したこと。システム業務支援売上では、システムの定期レンタル先の増加により、前年同期比で10.7%増と伸長したとのことです。
このシステム課金はストック型ビジネスのため、一過性の売上ではありません。
したがって、第1四半期でこの好調な決算なら業績予想が上振れする可能性が高いと思われます。
株価(チャート)を見てもまだ好調な今期の業績を織り込んでいなそうなので期待が持てそうですね。

それでは目標株価を計算します。
まず事業価値は、今期の予想営業利益2.03億円に割引率を10%で計算すると12.18億円になります。
財産価値は14.69億円、負債はゼロです。
したがって株主価値は26.87億円になります。株価に直すと753円です。
9/20の終値が452円(時価総額16.14億円、PER12.61倍、PBR1.21倍、配当利回り2.21%)なので、現在の株価は約40%割安であるという結論です。

上方修正が期待できることを考えると良い結果ではないでしょうか?

それではまた明日(^_^)/~


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