割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

ウチヤマホールディングス(6059)の平成25年3月期決算速報

本日は「ウチヤマホールディングス(6059)」の2013年3月期本決算を確認しておきたいと思います。
表題は決算速報としておきながらすでに5日も過ぎてしまっていることはご容赦ください(><;)
この「ウチヤマホールディングス」は、個人投資家に非常に人気があるようで、私のブログの人気記事ランキングでもこの企業を取り上げた記事が常に上位に顔を出しています。
私が注目している「鎌倉投信」も保有しています(*^▽^*)

それではまずは前回銘柄研究したときの記事「ウチヤマホールディングス(6059)の目標株価」を見ておきましょう。
前回の目標株価は2841円(株主価値130億円)でした。
内訳は事業価値150億円(営業利益20億円/8%)、財産価値103億円、負債123億円です。

それでは本日発表になった「2013年3月期決算短信」を確認しておきます。
売上高199.68億円(11.1%増)、営業利益19.38億円(3.5%減)、当期純利益13.77億円(24.4%減)と増収減益となりました。
営業キャッシュフローは22.3億円、投資キャッシュフローは-16.33億円としっかりキャッシュも稼いでいます。
代表的な指標を確認すると、ROE自己資本当期純利益率)14.8%、ROA(総資産経常利益率)8.3%、営業利益率9.7%(前期11.2%)、配当金120円(配当性向8.0%)です。
来期の業績予想は、売上高227.56億円(14.0%増)、営業利益24.11億円(24.4%増)、当期純利益13.98億円(1.5%増))、1株当たり当期純利益301.88円と今期は増収増益の予想です。
ここで、前期の会社計画と実績との比較を確認しておきます。
売上高201.7億円(計画比1.0%減)、営業利益22億円(計画比11.9%減)、当期純利益13.48億円(計画比2.2%増)となっており、計画はあまり保守的とは言えなそうですね。

現段階の資料で事業の概況についてセグメント別に簡単にまとめてみます。
介護事業は、拠点範囲の拡大や新規老人ホーム・事業所の開設と積極的な投資を行い、既存施設も安定した入居を維持できたため売上高89.47億円、セグメント利益9.26億円となりました。セグメント利益率は10.4%です。
カラオケ事業は、5店舗を新規出店し、宴会需要に対する積極的な営業も実施し集客および客単価の増加に努めた結果、売上高83.48億円、セグメント利益15.97億円となりました。セグメント利益率は19.1%です。
飲食事業は、既存店舗の1店舗の業態変更と1店舗のリニューアルを行い、タイムサービス・宴会コースの充実・従業員教育の強化の結果、売上高21.28億円、セグメント利益2.58億円となりました。セグメント利益率は12.1%です。
その他事業(ホテル・不動産)は、売上高5.45億円、セグメント利益0.5億円となりました。セグメント利益率は9.3%です。
次期の見通しとしては、事業間のシナジーの最大化を求め、引き続きケータリングサービスなどを行うとともに、新たな取り組みを実施し顧客の支持を得ていく方針のようです。
この企業の決算短信は内容が充実しているので非常に好感が持てます。決算短信だけでなく各種IR情報が豊富なので投資家にとっては応援したくなる企業ですよね。

それでは今期の業績予想から目標株価を考えたいと思います。
まず事業価値は予想営業利益24.11億円に、割引率を7%で計算すると206.66億円になります。財産価値は88.8億円、負債は100.81億円です。したがって株主価値は194.65億円になります。
株価に直すと4202円になります。
5/15の終値が3695時価総額171.18億円)なので、現在の株価は12%割安であるという結論です。
今年に入ってから株価もかなり上昇しましたので、さすがに以前ほどの割安度はないですよね。
成長性を評価されて株価の暴騰局面があれば、最大で5000円くらいまではあるのかな?とも思いますが、今後の成長性を期待できる投資家は買い進めばよいし、相対的に割安度の高い銘柄が見つかった投資家はそちらに乗り移ればよいし、現在の株価水準は悩みどころといった感じではないでしょうか?

それではまた明日(^^)/~~~


株式長期投資 ブログランキングへ


にほんブログ村