省エネに注目の福島工業(6420)
【6420】福島工業
食品・業務用冷凍冷蔵庫で国内大手。ショーケース2位群。中国、東南アジア市場開拓
◆事業内容
セグメントは4つあります。数字は売上構成比。
「冷凍冷蔵庫販売部門(34.9%)」
外食産業における新規事業への参入や、改装による店舗への設備投資が徐々に増加し、汎用業務用冷蔵庫や製氷機の売上が増加。また、病院や研究施設向けのメディカル機器、食品工場向けのトンネルフリーザーの売上が好調に推移し、前年同期比12.8%増となっています。
「冷凍冷蔵ショーケース販売部門(25.4%)」
節電志向がさらに浸透し、改装への設備投資が増加したことから、省エネ対応ショーケース「Send-you」や独自の省エネ制御システム「Axia-Eco」の売上が増加し、前年同期比28.9%増となっています。
「サービス販売部門(10.8%)」
節電意識の高まりを背景に、コンデンサー洗浄により冷却能力を回復するメンテナンス需要が増加。また、ESCO契約よる保守契約店舗が増加し、前年同期比9.1%増となっています。
「設備工事部門(28.9%)」
オープンショーケースの売上増加に伴い、ショーケース関連の設備工事や大型冷蔵庫の売上が増加し、前年同期比28.9%増となっています。
◆株式データ(4/18終値)
株価 1,494円
単元株数 100株
PER 9.3
PBR 1.18
配当利回り 0.94%
時価総額 329.67億円
発行済株式数 22,060,160株
◆最新決算(平成26年3月期第3四半期決算)
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 446.05億円(24.9%/78.0%)
営業利益 41.54億円(19.0%/80.0%)
経常利益 44.92億円(21.0%/82.9%)
四半期純利益 29.73億円(32.1%/84.1%)
◆目標株価 2396円
事業価値 51.91億円×0.6/9%=346.07億円
財産価値 193.71億円
負債 11.27億円
株主価値 528.51億円
◆注目ポイント
注目ポイントは3つあります。
①省エネ対応②好調な外部環境③割安度
①食品スーパーの場合、冷凍冷蔵設備・照明設備・空調設備で店舗全体の電力消費量の9割を占めています。その中でも特に高い割合(6割)を占めるのが冷凍冷蔵設備です。そんな中で当社の省エネ対応型のショーケースの需要が高まっているようです。
詳しくはこちらの「第62期中間事業報告書」の特集をご覧ください。
②この業界のことを勉強していて気付いたのですが、総じて好調な業績の企業が多いです。これは業界全体に追い風が吹いている証拠で、よくよく新聞などでチェックすると最近も「ロイヤルホスト」が厨房設備の改装を行うという記事が出ていました。
中食需要を取り込むための新規の顧客獲得や省エネ対応型のショーケースへの改装が増加していることが大きいのではないかと思います。
③四季報の2015年3月期の予想営業利益は60億円となっています。ここまで業績が伸びてくれば株価はさらなる上昇が見込めるでしょう。
◆コメント
小売業の活発な設備投資需要の恩恵を受けているので、この業界は当社に限らず注目しておいて損はないでしょう。特に省エネタイプの製品への切り替えが業績へ大きく寄与しています。当社の場合はこの省エネ対応型ショーケースに強みがあるのが魅力です。
ただし、3月決算銘柄で本決算を控えていることから、それを見極めてから投資しても遅くないと思うので、その間にもっとこの業界のことを勉強しようと思います。
◆書籍紹介
それではまた明日(^_^)/~
ブログランキングに参加しています。応援よろしくお願いします(^^♪