割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

アシックス商事(9814)の目標株価

本日はアシックスの子会社でシューズの企画、販売を行う「アシックス商事(9814)」の目標株価を考えたいと思います。

まず事業内容ですが、当社は4つのセグメントに区分けされています。
以下では2013年3月期の数字で各セグメントごとの業績と概要を確認したいと思います。

国内シューズ事業…売上高103.94億円(4.6%増)、営業利益14.25億円(5.2%増)。
→物づくりから販売までの情報・物流をコントロールできる仕組みを作りことで、収益力の向上に努めた。
海外シューズ事業…売上高87.57億円(140.0%増)、営業利益4.41億円(207.8%増)。
→欧米向けを中心に、アシックスの海外販社への中価格帯スポーツシューズの販売が大きく成長している。驚異的な伸び率ですねぇ(*v.v)。
資材事業…売上高47.41億円(31.2%増)、営業利益3.43億円(228.1%増)
→円高で厳しい業績が続いていたが、新素材開発を重点に、内外メーカーと協業を進めたことで大きく数字を改善できた。今期は円安傾向となっているので期待が持てそうですね。
スリッパ・日用品事業…売上高38.34億円(4.9%減)、営業利益1.15億円(62.5%減)。
→問屋向け販売が低下している。流通構造の変革中。

以上4つのセグメントに分かれているのですが、今後高い成長を期待するにはやはり海外シューズ事業がどうかということでしょうね。

次に株主還元も確認しておきましょう。
まず配当政策は、安定配当を継続していくことを基本方針とし、配当性向は目安として概ね30%を維持していくとあります。
ちなみに前期は35円配当で、配当性向は20.8%でした。
また、株主優待は実施していません。

最後に、8/5に第1四半期の決算発表があったので「平成26年3月期第1四半期決算短信」で数字を確認しておきましょう。
以下は(昨年比/第2四半期累計業績予想進捗率)で記載します。

売上高91.32億円(47.1%増/52.2%)
営業利益5.71億円(10.3%増/51.9%)
経常利益8.30億円(47.6%増/55.3%)
四半期純利益5.15億円(47.5%増/57.2%)

以上のように第1四半期を終えての決算としては増収増益となりました。
進捗率も良く順調な決算ですね。

会社側の説明によると、売上高は海外シューズ事業が牽引。利益面においては国内シューズ事業は減益となったものの、海外シューズ事業と資材事業が増益となったとのことです。

それでは目標株価を計算してみたいと思います。
まず事業価値は、今期の予想営業利益22億円に割引率を10%で計算して132億円になります。
財産価値は100.31億円、負債はゼロです。
したがって株主価値は232.31億円になります。株価に直すと2627円です。
8/16の終値が1745円(時価総額154.3億円、PER9.08倍、PBR0.88倍、配当利回り2.01%)なので、現在の株価は約34%割安であるという結論です。

決して悪い数字ではありませんが、投資するには中途半端な水準かもしれませんね。
良い企業なんですけどねぇ(^o^;)
創業以来赤字が一度もなく、財務内容も抜群に良いので、株主優待を新設したり、もう少し株主還元に積極的になってくれたら株価は大きく上昇すると思うんですけどね。

それではまた明日(^_^)/~


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