割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

やっぱり日本空調サービス(4658)をPFの中核に!

東証IRフェスタで訪問した企業を紹介したいと思います。

それは「日本空調サービス(4658)」です。

まろぴこ銘柄」にも入っていますし、昨年度は一時PF1位の時期もあったほど元々評価は高かった銘柄なのですが、今後の事業展望や社長の声を直接聞きたかったので、会社説明会にも参加させていただきました。

以前一度紹介していますが、もう一度事業について振り返っておこうと思います。

◆事業内容

建物設備のメンテナンス・維持管理、設備診断・環境診断、ソリューション提案を行うサービス部門を中核に、リニューアル工事を主体とする設備工事部門を併せ持つ、建物設備のトータルサポート企業です。

中核事業のメンテナンスサービスで培った技術力を生かし、質の高い診断に基づく省エネ提案・環境改善提案を行い、お客様の立場に立ったきめ細かなサービスを提供しています。

ビルメンテナンス業界の市場規模はここ数年約3兆5000億円前後で横ばいとなっています。この業界は「一般清掃(61.2%)」「保守警備他(21.4%)」「設備管理(17.4%)」の3つにに大きく業務を分けることができ、当社の売上高は設備管理業務の約6%となっています。

社長さんのお話では、現在は200億円もあれば100年は大丈夫な立派なビルが建つそうなんですが、そのビルを100年間管理するメンテナンス料は800億円くらい掛かるそうです。ビルは一度売ってしまえばその後売上は上がりませんが、当社のようなメンテナンス会社は継続的に売上を上げることができます。このストック型のビジネスモデルが当社の魅力だと私は考えています。

やはりサラリーマン投資家には、ストック型のビジネスで着実な安定成長を遂げる会社をPFの中核に添えるのが良いのではないでしょうか?

当社の場合も売上高の約半分は年間契約物件となっています。

◆当社の強み

技術力の高さです。

当社は一般的なオフィスビル向けの売上高は約30%となっています。その他の大部分を占めるのは特殊な環境を有する建物です。どんな建物かというと、病院及び研究施設、商業施設、裁判所・空港・水族館などの特殊建築物などです。これらの施設は、通常のメンテナンスに加え、特殊な環境対応(環境測定、手術室の無菌化、放射線の漏洩測定、水質検査など)も求められます。

このような総合環境診断も自社で対応できる技術力の高さが、他社にはない同社だけの強みなのです。

今後の事業戦略として、4年後には高度なメンテナンスは必要としない

オフィスビル向けの売上比率を25%以下にすると明言されておりました。今後は新規の契約はすべて特殊な環境を有する建物に注力するようです。

今期も民間工場の保守業務を新規受注や不採算案件に対する(オフィスビルと推測?)受注見送りを行なっており、事業戦略沿った業務の遂行がなされています。

◆株主還元

配当の基本方針は、安定した配当を継続させるとともに、連結配当性向の水準を段階的に引き上げ、2018年3月期には配当性向の目途を50%とすること明言されています。

2013年中期5カ年経営計画によると、2018年3月期の目標営業利益が22億円で、EPSが120円なので、配当性向50%というと60円配当になります。

今期もすでに増配の発表をしており、前期より5円増配の37円となっています。3/3の終値1201円に対する配当利回りは3.08%となります。

◆コメント

以上のように基本的なことをおさらいしましたが、今回東証IRフェスタでお話を聞いて、さらに魅力を感じたことの一つに機関投資家が買いが入っているということです。

当社は最近積極的にIR活動を行っているのですが、その成果が表れ始めているのだと思います。時価総額も約120億円で機関投資家が買い始めてもおかしくない規模まで来ています。

ミネルヴィニの成長株投資法

ミネルヴィニの成長株投資法

 

こちらのミネルヴィニの本でも、上昇局面では機関投資家の買い集めを指摘しているように、機関投資家の買いが入るとPERの上昇が期待できるため、株価の上昇に弾みがつく可能性が高まりますからね。

ということで、私は当社をPFの中核に据え直しました。今後は余程のことがない限り保有株数を減らすことはないと思います。

 

それではまた明日(^_^)/~

 


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