無煙ロースター世界シェアNo.1の「シンポ(5903)」
【5903】シンポ(東証JQスタンダード)
無煙ロースター専業メーカー、シェア6割強で首位。店舗開発、清掃などへ総合サービス化推進
◆株式データ(2/10終値)
株価 352円
単元株数 100株
PER 10.81
PBR 0.86
配当利回り 1.99%
時価総額 22億円
発行済株式数 6,140,850株
◆最新決算(平成26年6月期第2四半期決算)
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 18.54億円(37.6%/51.2%)
営業利益 2.36億円(129.4%/59.0%)
経常利益 2.40億円(121.1%/59.4%)
四半期純利益 0.96億円(89.6%/48.0%)
第2四半期の決算時に通期業績の上方修正を行っています。
修正の理由としては、売上についてはチェーン店及び個人店の新規出店や既存店の店舗改装等を多く受注し、それに伴い売上高が増加。利益面については、利益率の高い製品売上や部材売上の増加幅が大きく計画を上回ったということです。
◆目標株価 679円
事業価値 4億円×0.6/10%=24億円
財産価値 19.38億円
(その他に土地を帳簿上4.62億円保有)
負債 1.7億円
株主価値 41.68億円
◆投資判断 B
バリュエーション自体は割安だと思います。問題はこれが将来も続くのかどうかですね。
事業価値に関しては今期の業績は過去10年を見ても高いレベルで、営業利益に関しては最高益の状況なので、ここからさらに事業価値を高めていくことができるかどうかが、中長期的な株価の上昇に大きな影響を与えると思います。
過去5年の売上高を見ると30億円に満たない状況が多かったのですが、そんな状況で営業利益率は毎年改善されていました。今期も会社予想通りなら営業利益率は大きく改善されているので、企業体として考えると毎年レベルアップされていることが想像されます。そのような状態で、今期は外部環境も好転しての好業績につながっているのでしょう。
来期に関しては、消費増税を前に設備投資を前倒しした反動や増税後の消費動向が読みづらいことから慎重に見ておいた方が無難だと思います。
事業のロードマップとしては、海外事業で道を開くのか、または現在の顧客に違う商品を売り込んでいくのかだと思うのですが、IRなどを見る限りでは両方を並行しているようです。
海外事業に関しては、すでに700を超える店舗で導入されており、アジアのみならず欧米諸国でも導入されています。市場規模は大きそうなので期待したいですね。
また、無煙ロースター以外の販売も、空調システム、空気清浄システム、店舗コンサルティングなど、幅広い分野で「繁盛店づくり」のバックアップを行っており、現在では無煙ロースターの販売は売上高の約30%くらいの比率となっています。
最後に投資判断ですが、まずは日足チャートを見ていただきたいと思います。
短期的には新高値となっており、通期の業績に対して再度の上方修正の可能性がないとも言い切れないので、まだ上値を試す可能性はありそうです。
ただし、来期の業績は下方圧力が強そうなので、いまだ株価は割安とはとは言え上値の重たい状況が続くものと思われます。
したがって、投資をするならとりあえず短期勝負で、中長期投資を行うなら来期の業績(2014年6月期第1四半期)を確認してから、再度投資判断を行なうのが無難だと思います。
◆書籍紹介
この先何年も読み継がれるであろう名著が今月はkindleでは60%OFFの2400円と大特価です。
それではまた明日(^_^)/~