山下医科器械(3022)の目標株価
【3022】山下医科器械(東証一部)
九州地盤の医療機器販売会社。九州地区ではシェア1位。医業開業支援サービスも手掛ける。
◆事業内容
医療機器全般を扱っている会社ですね。事業セグメントは3つに分かれているのですが、主力事業は「医療機器販売事業」で売上高の99%を占めているので、ほぼ単一事業を行っている会社と見て良いでしょう。詳しいセグメントの情報は、こちらの「第65期報告書」に記載されているので参考にしてください。
◆株式データ(11/21終値)
株価 1790円
単元株数 100株
PER 16.38
PBR 0.83
配当利回り 1.84%
時価総額 46億円
発行済株式数 2,553,000株
◆最新の決算(平成26年5月期第1四半期決算)
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 115.57億円(7.1%/24.4%)
営業利益 1.58億円(32.7%/37.4%)
経常利益 1.79億円(26.5%/36.0%)
四半期純利益 1.02億円(29.4%/36.6%)
増収増益の好決算ですね。進捗率も良く早くも上方修正期待があります。
実は、この企業は業績予想を保守的に出してくるので、上方修正の常連企業なのです。それを知っている投資家にとっては、あまりサプライズはないのかもしれませんが、まぁ良いに越したことはないでしょう。
◆目標株価 2648円
事業価値 6.00億円×0.6/10%=36.00億円
財産価値 31.60億円
(その他に土地を帳簿上14.46億円保有)
負債 ゼロ
株主価値 67.60億円
◆注目ポイント
今年の7月に「福岡SPDセンター」を開設しました。これで「鳥栖SPDセンター」を含めて、物流面で拠点が2か所となりました。物流拠点を増やしたということは当然新規開拓営業を積極的に展開したのでしょうから、今後数年売上高の成長が期待できそうです。特に九州最大の需要地である福岡県での市場シェア拡大を狙っているので期待できそうですよね。また、第1四半期の先行投資負担を乗り越えて増益というのも非常に立派な数字だと思います。
さらに、この企業は特徴は売上高の約48%が「一般消耗品分野」ということです。これは医療機関が使用する様々な医療用消耗品を取り扱っているのですが、消耗品はストックビジネスみたいなもので、必ず毎期一定の需要があります。さらに言うと消耗品は儲かるんです。
カタリストという面で考えても、中間決算の前に上方修正してくるでしょうから魅力的です。
◆投資判断 B
【割安度】B
現在の株価は約32%割安です。
事業価値も上方修正を見込んで営業利益6億円で計算した結果なので、特別に割安な株価というわけではないかもしれませんね。
【株主還元】B
配当金は将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定かつ継続的な配当を実施することを基本方針とし、配当水準として基本的に連結配当性向30%を基準としており、年1回期末に剰余金の配当を行ってます。
前期は1株当たり48円の配当で、配当性向は30.4%でした。
株主優待はクオカードを年2回進呈となっています。
【コメント】
良い銘柄だと思います。ただ、割安度が私が買うには中途半端な感じなんですよね。もうすぐ11月の権利確定でクオカードもらえるので、100株くらいなら投資するのは何の問題もない気はしますが、主力銘柄として扱うにはパンチ力がないなという印象です。
◆本日の書籍紹介
「テンバガー」良い響きですね(^^)/
私もまだこの本読んでないのですが、amazonのレビューが良く気になっていたので、先程注文したばかりです。
それではまた明日(^_^)/~