クロップス(9428)の目標株価
【9428】クロップス(東証二部)
東海地盤の携帯電話販売会社。「au」専売で地域トップ級。
第2の柱として、人材派遣・ビルメンテナンス・文具事務用品卸など模索中。
◆事業概要
事業セグメントは6つに分かれています。
まず売上高の約半分は「移動体通信事業」です。「au」の販売というと「沖縄セルラー電話(9436)」を連想してしまうのですが、どちらも業績は良いですね。
「人材派遣事業(約8%)」は、輸出関連企業の収益改善により、製造業からの引き合いが強くなっています。
「ビルメンテナンス事業(約16%)」は、今まで培ってきた実績が新規顧客の獲得にも結び付いてきているようで、良いサイクルで事業が回っています。
「飲食店舗居抜き流通事業(約10%)」は、出店希望の見込める優良物件の獲得に注力したことにより、開店・閉店支援サービスの契約件数、サブリースの管理物件数とも好調に推移しています。
「文具事務用品卸事業(約15%)」は、販売は堅調に推移する一方、海外仕入先であるアジア諸国の人件費上昇や円安の影響により原価率が上昇し、採算性が低下しました。
「海外事業」は、まだ損益どうこうの段階ではありません。
以上6つのセグメントを見ると、総じて好調なのが見て取れます。売上高も分散されており、今後の成長を考えると非常に魅力的な事業構成だと思います。
◆株式データ(11/2現在)
株価 486円
単元株数 100株
PER 14.05
PBR 1.39
配当利回り 1.03%
時価総額 47億円
発行済株式総数 9,597,400株
◆注目ポイント
10/30に「増配と記念株主優待」の発表があったのですが、これは東証一部へ向けてのフラグであり今後の株価上昇が期待できることにあります。
11/1の株価は寄付き天井の形となっていますが、徐々に3月の優待権利取りに向けて株価は回復してくることが予想されます。
肝心の業績も好調で上方修正も期待できそうなのも魅力的です。
◆最新の決算(平成26年3月期第2四半期決算)
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 124.24億円(9.0%/48.7%)
営業利益 4.36億円(57.4%/59.0%)
経常利益 4.46億円(63.4%/60.2%)
純利益 2.06億円(67.3%/62.0%)
良い決算ですね。特に利益面の好調さが目立ちますね。
◆目標株価 721円
事業価値 76.10億円(7.61億円×0.6/6%)
財産価値 23.91億円
(その他に土地を帳簿上17.65億円保有)
負債 30.85億円
株主価値 69.16億円
◆投資判断 A
【割安度】B
現在の株価は約36%割安です。
営業利益の上方修正の可能性があるので、実際はもう少し割安度は増すのかもしれませんがまずまずという感じですね。
【成長性】A
各事業に成長性を感じることができる。
【株主還元】B
配当政策の基本方針:業績に応じた配当を行うこと
年間配当回数:1回
前期配当金実績:1.5円(配当性向4.2%)
今期配当金予想:5円
株主優待制度:あり(100株以上で3000円相当の東海地区名産品)
★今期は上場市場の変更記念として、記念株主優待を実施。100株以上でQUOカード500円分、500株以上でQUOカード5000円分を現行の株主優待制度に追加で贈呈。
【コメント】
買うなら500株でしょ!って感じの株主優待が今期限定で発表されたので、今後権利取りに向けて思わぬ上昇局面が訪れるかもしれませんね。
3月に向けて何かと動きの期待できそうな銘柄なので、安くなったところはコツコツ拾っておくと報われる可能性は高いかもしれませんね。
最近読んだ本では割と良かった本です。特に四季報や決算書の読み方が書かれていて、初心者には銘柄選びの教科書として重宝しそうな本です。
それではまた明日(^_^)/~