日信電子サービス(4713)の平成26年3月期第2四半期決算
【4713】日信電子サービス(東証二部)
◆株式データ(10/24終値)
株価 1,139円
単元株数 100株
PER 9.11
PBR 0.65
配当利回り 2.81%
時価総額 68億円
発行済株式数 6,000,000株
◆決算速報
「平成26年3月期第2四半期決算短信」で数字を確認しておきましょう。
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 68.46億円(7.9%/45.6%)
営業利益 5.34億円(44.9%/37.1%)
経常利益 5.62億円(40.3%/40.0%)
四半期純利益 3.18億円(50.9%/42.4%)
以上のように増収増益となりました。ちなみに第2四半期までの計画は、売上高69億円、営業利益4.9億円、経常利益5.2億円、四半期純利益2.7億円でしたので、利益面では好調な結果だったようです。
会社側の説明によると、「交通サービス事業」は交通システム分野で、補正予算による新設改修工事及び調査解析業務の受注増加が売上拡大に寄与したようです。収益面では工事案件やオーバーホール等の受注拡大により材料費・外注費が増加しましたが、内製化やコスト削減が効き前年同期を上回ったようです。これらの結果、当セグメントの売上高は2,788百万円(前年同期比9.0%増)となり、セグメント利益は540百万円(前年同期比1.7%増)となりました。
「ITサービス事業」では、駐車場機器分野の消耗品販売が継続して好調に推移し、売上が増加しました。収益面はOA機器分野を中心として、更なる業務の効率化や大幅なコスト改善を図り、結果として当セグメントの売上高は4,058百万円(前年同期比7.1%増)となり、セグメント利益は316百万円(前年同期比92.0%増)となりました。
◆目標株価
まずは前回の「日信電子サービス(4713)」の目標株価を確認しておきましょう。
事業価値 86.4億円(14.4億円×0.6/10%)
財産価値 29.81億円
負債 ゼロ
株主価値 116.21億円
目標株価 1937円
進捗率は順調なので、事業価値の変更はしませんが、実態に即して財産価値と負債を最新のB/Sを参考に変更し、新しく目標株価を計算し直したいと思います。
事業価値 86.4億円(14.4億円×0.6/10%)
財産価値 21.17億円
負債 ゼロ
株主価値 107.57億円
目標株価 1793円
◆投資判断 C
【割安度】B
現在の株価は約36%割安です。
利益面で若干上方修正の可能性がなきにしもあらずですが、大幅というわけではないので、新たに投資するには中途半端な水準です。
【株主還元】C
配当金の基本方針:業績、配当水準および将来の事業展開に備えるため内部留保などを総合的に考慮
年間配当回数:2回
前期配当金実績:年間32円(配当性向26.91%)
株主優待制度:なし
【コメント】
割安で業績も好調なので、下値不安はあまりなさそうですね。ホルダーの方は保有継続で良いでしょうが、ここから投資を行うかというと少し慎重になります。
理由としては、新たに投資するには魅力的な銘柄が他にもあるということと、ここからさらに利益が大きく増加するというイメージが湧いてこないということです。
ただし、前回の記事にも書いた通り、今後数年間は安定して需要がありそうで株価も堅調に推移しそうな気はするので、大きく下げたときに拾うというのが、この銘柄に対する個人的な投資戦略ですかね。
それではまた明日(^_^)/~