ウォーターダイレクト(2588)の目標株価
【2588】ウォーターダイレクト(東証マザーズ)
富士山天然水を製造・販売。ボトル回収不要なワンウェイ方式を採用。店頭でのデモ販売の他に、代理店方式やOEM供給がある。
素晴らしいアナリストレポートがありますので、こちらの「ホリスティック企業レポート」を参考にされると理解が進むものと思います。
また、7月に行われた「個人投資家会社説明会」の動画もありますので参考にしてください。
◆ビジネスモデル
開発・製造から販売・アフターサービスまで行うSPA型のビジネスを行っています。
製品は「クリティア25*」というブランド名で、富士山麓の地下約200mからくみあげる天然水で、バナジウム含有量が多く、4大ミネラル成分もバランスよく含まれ、日本人の味覚に合った硬度25の軟水であるという特徴があります。ちなみにモンドセレクション金賞を3年連続受賞しています。
この製品を主に家電量販店やショッピングモールなどの商業施設でのデモ販売で顧客を獲得しています。このデモ販売を長年続けていることが、現在は他社に真似しづらい強力な販路として当社の強みの一つとなっています。
顧客は自社配送でない宅配便でこの製品を受け取り、レンタル料基本無料のウォーターサーバーで利用し、空となったボトルは簡単に廃棄処分(特許取得済)できます。
配送に関しては、業界大手は自社配送なのですが、当社は宅配便を利用しています。現在の日本の宅配便サービスレベルは非常に優秀なので、ユーザーにとっては、時間指定・再配達が可能で空ボトルの保管が不要などのメリットがあり、当社にも物流面などでコストを低く抑えられるというメリットがあります。
解約率に関しては、会社側の想定では1.5%くらいで考えているようですが、実際にはそれを下回ることが多いようです。
◆株式データ(10/23終値)
株価 774円
単元株数 100株
PER 14.45
PBR 3.84
配当利回り 0.00%
時価総額 53億円
発行済株式数 6,910,500株
◆注目ポイント
宅配水市場はここ数年年間平均20%以上の高成長を続けています。これは東日本大震災という特殊要因もありますが、今後も10%前後の成長率は続くでしょう。その中で当社はそれを上回る成長率が期待できます。現にそれを実践していることと、会社側も中期的に20~30%成長を目標としています。
また、経営陣が非常に優秀なメンバーなので、投資をしても安心感が違います。
◆最新の決算(平成26年3月期第1四半期決算)
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 20.45億円(40.0%/21.8%)
営業利益 1.13億円(ー/17.4%)
経常利益 1.00億円(ー/16.5%)
四半期純利益 0.65億円(ー/17.6%)
昨年比につきましてはこちらの「補足資料」を参考にしています。
進捗率は物足りなく見えますが、ストック型ビジネスで計画を立てやすいことも考えると最後に帳尻はあってくると思われます。
◆目標株価 817円
事業価値 6.5億円*0.6/6%=65億円
財産価値 15.31億円
(その他に賃貸用資産を帳簿上20.64億円保有)
負債 23.85億円
株主価値 56.46億円
◆投資判断 A
【割安度】B
現在の株価は約5%割安です。
割安度の基準をどうとらえるかの問題なのですが、あくまでも今期の業績に対して考えるとフェアバリューと言えるのかもしれませんが、会社側も明言しているようにこの企業は年率20~30%成長を計画しています。
たとえば四季報の2015年3月期の予想営業利益は9億円です。それをもとに目標株価を計算すると1251円になります。というように、成長企業に投資するには無理に割安な水準で買う必要はないということです。要するにバフェット型の投資スタイルですね。
【成長性】A
市場規模も成長が続くうえに、現在シェア4位とシェア拡大の可能性もある。さらに、国内の未開拓市場や海外市場、クロスセルなど成長の可能性を感じさせる要素は大きいと思う。
【株主還元】D
事業成長を優先させたい意向のため無配。
株主優待は実施していないが、実施する可能性が高いことを社長は示唆している。
【コメント】
バフェットが好きそうな銘柄だと思います。
ローテク事業でROE(25%)が高く、投資負担が少なくてストック型のビジネスモデル。景気にも左右されず成長力も高い。
ちょっとほめ過ぎですかね^^;
それくらい魅力的なビジネスで結果も出している企業だということです。
株価も現時点では高成長企業の割にはお値打ち価格なので、投資対象として非常に魅力的だと思います。ポートフォリオの中核にしたいですね。
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それではまた明日(^_^)/~