サムティ(3244)の目標株価
【3244】サムティ(東証JQスタンダード)
関西軸に投資用マンション開発、不動産再生販売等を行う。不動産賃貸が安定収益柱。
◆ビジネスモデル
ビジネスは「不動産事業」と「不動産賃貸事業」の2本柱を軸に展開しています。
土地仕入からマンション企画開発、施工監理、リーシング、売却または保有まで一社で完結しており、出口戦略の多様性がこの企業の特徴となります。
開発物件をリーシングを行い収益不動産として外部投資家へ売却、分譲物件として売却、自社にて保有し賃料収入を追及する、という具合に多様な出口戦略の有しており、外部環境の変化に対し柔軟な対応を可能としています。
また不動産賃貸事業は、レジデンスからオフィスビル、商業施設、さらには物流施設やホテルまでバランスを重視した多様な賃貸資産の保有しており、ストック型のビジネスとして同社の業績に安定的な収益をもたらしています。
◆株式データ(10/16終値)
株価 93,700円
単元株数 1株
PER 10.61
PBR 0.96
配当利回り 1.81%
時価総額 180億円
発行済株式数 186,895株
◆注目ポイント
不動産関連銘柄は増税前の駆け込み需要で今期の業績は良いのですが、その分来期の業績へのハードルが高いので、個人的にはこれらの銘柄への投資は慎重なスタンスです。
また、8月に株主優待制度を改悪したのもマイナス材料だと思います。
そんなん中、実は昨日(10/15)第3四半期の決算と通期業績の上方修正&増配のニュースがありました。
予想通り今期の業績は良いのですが、そんなことよりも私は同時に発表された「中期経営計画策定」というニュースに目を奪われてしまいました。これが非常にパワフルなので、ぜひ下の事業計画をご覧ください。
あくまでも目標なので、これをそのまま鵜呑みにすることはできませんが、もしこの経営計画が実現されれば株価は大きく上昇するでしょう。
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 214.87億円(173.3%/79.6%)
営業利益 24.28億円(79.0%/80.9%)
経常利益 11.88億円(485.3%/56.6%)
四半期純利益 7.04億円(84.9%/42.7%)
景況感が好転しているので非常に好調な決算ですね。
◆目標株価 ???円
事業価値 30.0憶円*0.6/6%=300億円
(その他に土地を帳簿上244.27億円保有)
財産価値 93.11億円
負債 486.06億円
株主価値 -92.95億円
◆投資判断 C
【割安度】???
【成長性】A
前述の中期経営計画が着実に実行されれば成長性はあると言える。
それを信じるかどうかは各投資家の判断次第。
【株主還元】B
配当金は業績を反映させるとともに、今後の事業計画、財政状態等を総合的に勘案したうえで実施することを基本方針としており、期末のみの配当となっています。
今期は1株当たり1700円の配当でした。
株主優待は2株以上で「センターホテル東京」「センターホテル大阪」の無料宿泊券を各1枚となっています。
【コメント】
私は有利子負債が多い企業には基本的に投資しません。
その理由は、まず倒産というリスクがあるということ。もう一つが、私の目標株価の計算方法だとそもそも有利子負債が多い企業は割安株として評価されにくいことがあげられます。それにより、倒産リスクを回避できるというメリットはあるのですが、負債が多くても良い企業に投資しにくくなるというデメリットも同時に抱え込んでしまいます。
今回の場合は、有利子負債がかなり多い企業なので、財産価値を普段より甘めに見て516.3億円とすると、株主価値は330.24億円になります。株価に直すと176,698円ですね。
しかし、業績のブレが大きい企業なので、あまり目標株価に気を遣い必要はあまりないでしょう。
それよりも不動産業はレバレッジ投資と同じなので、景況感が良いうちは強気に見て、逆回転し始めたら逃げれば良いだけです。
それではまた明日(^_^)/~