割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

協和日成(1981)の目標株価

本日は、東京ガスと親密なガス配管工事会社である「協和日成(1981)」の目標株価を考えたいと思います。

まず事業内容に関しては、東京ガスの指定工事会社として首都圏全域をカバーするガス工事事業を主体にして、建築・土木工事事業ガスなどを営む総合設備工事会社です。
詳しいことに関しては、こちらの「第66期第1四半期決算のご報告」をご覧ください。
中期経営計画も記載されており、読み応えたっぷりな内容となっています。

次に株主還元を確認しておきます。
まず配当政策は、長期的かつ安定的な配当を維持・向上することを基本方針としており、配当性向は明記されていません。
ちなみに、前期の配当金は9円で配当性向は18.8%でした。
また、株主優待は実施していません。

最後に、8/8に発表された「平成26年3月期第1四半期決算短信」で数字を確認しておきましょう。
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。

売上高76.27億円(12.1%増/21.7%)
営業利益0.45億円(-%/5.0%)
経常利益1.30億円(-%/12.4%)
四半期純利益0.91億円(-%/16.0%)

以上のように第1四半期を終えての決算は増収増益でした。進捗率も一見悪いように見えますがここ数年では最高の出足となっています。
会社側の説明によると、ガス工事事業でガス導管工事が前年度からの繰越案件が多く、期初より好調な稼働状況でスタートできたのと、建築・土木工事事業で新築建物に関連した給排水衛生設備工事が大きく受注を伸ばしたことなどのプラス要因があったようです。
また、主要事業の受注が順調に推移していることも大きいようです。

それでは目標株価を計算します。
まず事業価値は、今期の予想営業利益9.05億円に割引率を10%で計算すると54.3億円になります。
財産価値は68.14億円、負債は10.28億円です。
ちなみにB/S上では土地20.15億円を保有しています。
したがって株主価値は112.16億円になります。株価に直すと951円です。
9/20の終値が475円(時価総額56.05億円、PER9.83倍、PBR0.56倍、配当利回り1.89%)なので、現在の株価は約50%割安であるという結論です。

良い結果ではないでしょうか?
今回注目したいのは四季報予想と会社計画の利益面での乖離が大きいことです。
例えば、会社計画の営業利益は9.05億円ですが、四季報予想では13.4億円とかなり違いますよね。
もし、会社計画が保守的すぎるのなら上方修正が期待できるかもしれません。
確かに第1四半期の結果も好調ですし、四季報予想までは行かないとしても会社計画を上回ってくる可能性は高いのかもしれません。
今後の四半期決算を常に注視しておく必要はありますね。

それではまた明日(^_^)/~


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