割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

ヒラノテクシード(6245)の目標株価

本日は、塗工・化工・各種熱処理機械が主力の「ヒラノテクシード(6245)」の目標株価を考えたいと思います。

私は、仕事が小売業のため、どうしても製造業に投資するのに苦手意識があります。
特に今回のようにBtoBの場合は、各企業の強みや技術レベルなど分からないことが多すぎて、投資のポイントがつかめないことが多いです。
まぁ、苦手なことには近づかなければ良いだけなのですが、数字だけで判断するとこの会社明らかに割安なんだよなって銘柄に出会うことも間々あります。
今回の「ヒラノテクシード(6245)」もそんな企業の一つです。

前置きが長くなりましたが、HPで事業のことを調べると、技術力は世界最高水準であると自負しているくらいなので、そのまま信じて良いのでしょう?
では何の技術に自信があるかというと、貼る・塗る・乾燥させる・熱処理するという技術のようで、この技術を利用した機械装置は多くの業界が対象となっているようです。
代表的な業界を紹介すると、自動車関連・食品・有機ELディスプレイ・住宅・建材・電池・メディカル・粘着・包装・電気・電子・AV機器など本当に多岐にわたる業界をターゲットとしています。

過去10年の業績を確認すると、安定感などというものは微塵も感じさせない結果となっています。
しかし赤字の年はなく、リーマンショックも何とか黒字を維持して見せる、強かさも持ち合わせている頼もしい企業でもあります。
営業利益を見ても2007年3月期には48.38億円だったのが、2010年3月期には7.79億円と約1/6まで落ち込むほど振れ幅が大きいです。
前期の2013年3月期の営業利益が11.69億円なので、過去の結果と比較するとまだまだ回復途上です。

そんな当社の今期の業績を8/7に発表された「平成26年3月期決算短信で確認してみましょう。
売上高50.94億円(119.9%増)、営業利益6.13億円(549.6%増)、経常利益6.54億円(459.0%増)、四半期純利益4.09億円(591.2%増)と、まさに異次元の結果となっています。
この結果を受けて翌日(8/8)の株価は大きく上昇したのですが、その後ジリジリと値を下げて現在は何と第1四半期決算前の株価も下回ってしまっています。

そんな当社の目標株価を考えてみましょう。
まず事業価値は、今期の予想営業利益27.3億円に割引率を10%として計算すると163.8億円になります。
財産価値は143.87億円、負債は8.89億円です。
したがって株主価値は297.78億円になります。株価に直すと1941円です。
9/4の終値が969円(時価総額149.17億円、PER8.52、PBR0.83、配当利回り2.06%)なので、現在の株価は約50%割安であるという結論です。

やはり良い結果ですね。
受注残高を見ると、しばらく業績は好調を維持するはずなので、いずれ株価は見直される公算が大きいと思います。

それではまた明日(^^)/~~~


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