割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

大伸化学(4629)の目標株価

本日は、シンナー専業で国内首位の「大伸化学(4629)」の目標株価を考えたいと思います。

まず事業内容ですが、シンナーの製造を行っており国内シェアは3割を超えています。
特徴としては多品種少量販売と優れた製品づくりを最優先させるために、販売はすべて代理店(全国に約800社)に任せるところあります。

1952年の創業以来、シンナー一筋に徹しており、長年に亘って蓄積してきた技術とノウハウを基に他社の追随を許さない企業力を構築しています。
多品種少量生産システムを確立し、多種多様なお客様のニーズや時代のニーズに合わせた製品を開発、提供。その質の良さが高い評価を受け、平成22年度のシンナー販売実績でもシェア33.0%を維持するなど常にトップシェアを誇っています。
また、月産1万2000トンを超える製品を全国のお客様に安定供給するために約800社に及ぶ販売ネットワークを確立しており、その販売網を通じてスピーディにかつ安定的に供給しています。
優れた製品力と強力な販売ネットワークがこの企業の大きな強みとなっています。

ここで過去10年の業績を確認しておきましょう。


過去10年を見ると、赤字もなく非常に安定感のある業績推移となっています。
リーマンショック時も赤字にならないように、シンナーというのは毎年一定の需要があるということが確認できます。
BPSを見ても10年で約2倍になっており、安定成長を続けているのがよく分かりますね。
配当も安定配当を行っており、株価の安いところで拾って長期で保有したい銘柄かもしれませんね。

それでは目標株価を考えていきたいと思います。
まず事業価値は今期の予想営業利益13.81億円に、割引率を10%で計算すると82.86億円になります。
財産価値は27.37億円、負債は16.07億円です。
したがって株主価値は94.16億円です。株価に直すと2051円になります。
7/12の終値が1003円(時価総額46.06億円、PER6.28倍、PBR0.58倍、配当利回り3.49%)なので現在の株価は約51%割安であるという結論です。

良い結果ですね。ネックとなるのは出来高が少ないことでしょうね。
投資単位が1000株なので、現在の株価だと100万円くらいないと投資できません。
5月に「投資単位の引下げに関する考え方及び方針等について」というIRを出したので、近いうちに株式分割があるのかもしれませんね。
100株単位になればもう少し出来高も増え、正しい企業価値に評価されるかもしれませんね。

それではまた明日(^_^)/~


株式長期投資 ブログランキングへ


にほんブログ村