割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

ミサワ(3169)の目標株価

本日は「unico」ブランドで家具・インテリアなどを展開している「ミサワ(3169)」の目標株価を考えたいと思います。

皆様「unico」利用したことがあるでしょうか?
20代半ばから30代の女性が中心顧客で、田舎に住んでいるとなかなか利用できない場所にしか店舗がないので、私は一度しか店舗を利用したことがありません(^_^;)

事業の詳しい内容は「2013年1月期決算説明会資料」が参考になると思います。
簡単にポイントを確認すると、unico事業の中でもカテゴリー別では家具が約74%を占めており、しかも利益率が高いのも家具だそうです。
その家具に関してはほぼ自社で企画・開発していて、生産は海外の比率が約70%となっています。
となると円安が多少心配かもしれませんね。
また現在全国でも25店舗しかなく、これから新規出店を加速していく成長企業なので、会社側も把握しているように、人の成長が追い付いていくかどうかがポイントかもしれませんね。
したがって、毎期決算では予定している売上は確保しているか?(ブランド力に陰りはないか?)、売上高総利益率は低下していないか?(SPAの肝)、販管費は適正か?(人員採用は計画通りか?)くらいは確認しておきたいですね。

ということで、ちょうど本日「平成26年1月期第1四半期決算短信」が発表されたので確認してみましょう。
まず売上に関しては、14.98億円(13.2%増)なので会社計画への進捗率を考えても、そんなに悪くはないと思います。
次に売上高総利益率は60.0%→57.3%と2.7%低下しています。
円安の影響が大きいのか、フィリピン工場(新工場)の問題なのかは分かりませんが苦しい数字となっています。
最後に販管費率は40.8%→52.4%と大きく上昇しています。
理由としては、店舗拡充による人件費・地代家賃等の負担増加、unicoハウスカードの導入費用、クレジット取扱手数料の期ずれによる負担等が影響だそうです。
一時的なものならそんなに心配はいりませんが果たしてどうなのでしょうか?
中間決算が進捗通りかどうか要注目ですね。

それでは目標株価を考えていきたいと思います。
まず事業価値に関しては、予想営業利益5.64億円に割引率を8%として計算すると42.3億円になります。しかし第1四半期決算を見ると、営業利益はかなり苦しい進捗率なので、保守的に見るなら事業価値はもう少し低めに考えても良いかもしれません。
財産価値は5.82億円、負債は10.07億円になります。
したがって株主価値は38.05億円です。株価に直すと1826円になります。
6/12の終値が1332円(時価総額27.76億円、PER11.72倍、配当利回り0%)なので、現在の株価は27%割安であるという結論です。

第1四半期のがっかりな決算内容を加味して考えても、魅力的ではないですね。
唯一魅力的なのは株主優待だけかもしれませんね(^_^;)

ミサワ株主優待制度

unicoファンにはなかなか魅力的でしょ?
明日は軟調な株価が予想されますが、どれくらいで下げ止まるか注目しましょう。

それではまた明日(^_^)/~


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