割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

ナック(9788)の平成25年3月期決算速報

本日は「ナック(9788)」の2013年3月期本決算を確認しておきたいと思います。
表題は決算速報としておきながらすでに4日も過ぎてしまっていることはご容赦ください(><;)

まずは前回銘柄研究したときの記事「ナック(9788)の第3四半期決算」を見ておきましょう。
ちなみに前回の目標株価は2018円(株主価値378億円)でした。
内訳は事業価値330億円(営業利益44億円/8%)、財産価値62億円、負債14億円でした。

それでは本日発表になった「2013年3月期決算短信を確認しておきます。
売上高726.21億円(12.9%増)、営業利益44.44億円(27.9%増)、当期純利益24.67億円(45.1%増)と増収増益となりました。
営業キャッシュフローは46.89億円、投資キャッシュフローは-16.46億円としっかりキャッシュも稼いでいます。
代表的な指標を確認すると、1株当たり当期純利益149.52円、1株当たり純資産824.06円、ROE自己資本当期純利益率)19.6%、ROA(総資産経常利益率)16.0%、営業利益率6.1%、配当性向24.1%です。
来期の業績予想は、売上高860億円(18.4%増)、営業利益53億円(19.3%増)、当期純利益28.5億円(15.5%増)、1株当たり当期純利益172.08円と今期も増収増益の予想です。

中身を見ていくと、前期の業績予想が売上高730億円(計画比0.5%減)、営業利益44億円(計画比1.0%増)、当期純利益21億円(17.5%増)でした。ほぼ計画通りに推移したと言って良いと思います。
現段階の資料で事業の概況についてセグメント別に簡単にまとめてみます。
クリクラ事業は、前期は計画通りに行かなかったようです。売上に人員の補充が追い付いていない状況で販売機会の逸失とメンテナンス対応の遅れを招いたようです。
レンタル事業は、M&Aも順調に進んでいるようにまさにこの企業の屋台骨を支える事業ですね。
建築コンサルティング事業は、住宅着工戸数が緩やかに回復しているので、工務店の受注に前向きな動きが見られるようで、売上高で前期比33.5%増、営業利益で前期比23.2%増と大きな伸びとなりました。
住宅事業は、事業環境が追い風となり、積極的な新規出店も奏功して、売上高は前期比16.2%増、営業利益は販売額が伸びた結果、新店費用とそれに伴う人件費の増加を吸収して、前期比44.6%増と大幅に伸長しました。受注残高も好調で今期も期待できそうです。
次期の見通しとしては、好調な住宅事業を中心に、クリクラ事業も製造プラントの設備投資も行うようで今期も約20%という高い成長率が期待できそうです。

それでは今期の業績予想から目標株価を考えたいと思います。
まず事業価値は予想営業利益53億円に、割引率を8%で計算すると397.5億円になります。財産価値は91.28億円、負債は22.29億円です。したがって株主価値は466.49億円になります。
株価に直すと2492円になります。
5/10の終値が1948時価総額364.65億円)なので、現在の株価は22%割安であるという結論です。

中期経営計画で2015年3月期に営業利益60億円という目標を掲げているので、目標株価はもう少し上に見ても良いかもしれませんね。

それではまた明日(^^)/~~~


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