割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

キトー(6409)の目標株価

本日は、チェーンブロックやホイストクレーンの製造・販売を行う「キトー(6409)の目標株価を考えたいと思います。

本題に入る前にまずはこの企業の「IR情報」を見ていただくと分かると思うのですが、同規模の企業に比べると非常に充実しています。
私も多くの企業のIR情報を目にする機会が多いのですが、投資家にとってはこれくらい充実しているとうれしいですよね。
やはりファンド(カーライルグループ)主導で事業を立て直してきた、良い影響がここにも表れているのでしょうね。

ということで本題に入っていきたいと思います。
詳しい内容を知りたい方は「2013年3月期第3四半期決算説明資料」「2012年3月期(68期)有価証券報告書」をご覧になると良いと思います。
まずは先に今期の業績を確認しておきましょう。

事業について簡単に説明すると、チェーン・ブロックやホイストクレーンの製造・販売をセグメント別<( )内は地域別売上高構成比>には日本(34.0%)・米州(28.1%)・中国(21.0%)・アジア(10.9%)・欧州(3.7%)・その他地域(2.7%)とまさに世界展開しているという感じです。
国内においてはシェアトップとなっており、私には実感などまったくないですがブランド力も高いようです。
今期の地域別の状況を見ると、日本・米州・アジアが堅調に推移して、中国の減速をカバーしたという構図のようです。前期の実績では中国の売上が米州を若干上回っていたので、中国の景気減速はやはり影響が大きいようですね。今後は中国というよりもアジア地域という枠組みで見た方が良いのかもしれません。それほどに中国以外のアジア地域(特にタイ・インドネシア)への販売は堅調に推移しています(前期比40%増)。

今期の成績を「平成25年3月期第3四半期決算短信」で確認すると、売上高243億円(6.6%増)、営業利益10.91億円(39.8%増)、純利益5.46億円(312.1%増)と増収増益となっています。

さらに言うと、5/2に「平成25年3月期通期業績予想の修正」を発表しました。
売上高に関しては若干下方修正しましたが、利益面では期初に発表した業績予想より各利益とも30%前後の上方修正となりました。
理由としては、販売構成比の改善、販管費の節減及び為替水準の是正(想定為替レートは80円)によるようです。
詳しい内容はまもなく本決算の発表があるので、改めてそのときに取り上げようと思います。

それでは目標株価を考えていこうと思います。
事業価値は今期の修正後の予想営業利益である25.1億円に割引率8%で計算すると188.25億円になります。
財産価値は33.4億円、負債は41.37億円なので株主価値は180.28億円です。
株価に直すと1333円です。
5/2の終値が1066円(時価総額144.17億円)なので、現在の株価は20%割安であるという結論です。

今期の数字だけで追いかけると、そこまで割安度が高いわけではないですが、5/13の決算発表での来期業績予想に期待が持てそうなこともあり、目標株価については決算発表後に再び算出しようと思います。
しかしながら、連休前に上方修正を発表したため5/7の株価は恐らく上昇してしまうかもしれません。まぁ仕方ないですかね(^▽^;)

それではまた明日(^_^)/~


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