割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

ハブ(3030)の2013年2月期決算

本日は、少し前の話なのですが、決算フォローのタイミングを逃していた「ハブ(3030)」の平成25年2月期の本決算を確認しておきたいと思います。

まずは前回銘柄研究したときのこちらの記事「ハブ(3030)の目標株価」を見ておきましょう。
前回の目標株価は中期経営計画を参考に算出しており、割引率10%とした場合625400円でした。
今回は今期の業績をベースに目標株価は弾いてみたいと思います。

それでは前期の「平成25年2月期決算短信」を確認しておきます。
売上高75.86億円(11.4%増)、営業利益6.62億円(18.1%増)、純利益3.57億円(30.1%増)と増収増益となりました。営業キャッシュフローは6.52億円、投資キャッシュフローは-2.53憶円としっかりキャッシュも稼いでいます。

代表的な指標を確認すると、1株当たり純利益28695.01円、1株当たり純資産171948.08円、ROE17.8%、ROA17.5%、営業利益率8.7%、配当性向30.3%です。

来期の業績予想は、売上高842億円(11.0%増)、営業利益6.85億円(3.5%増)、純利益3.8億円(6.4%増)、1株当たり当期純利益30468.25円と今期も増収増益の予想です。

詳しく中身を見ていくと、前期の業績予想が売上高75.3億円、営業利益6.3億円でしたので、業績予想より好調な数字で着地したことになります。
前回も書きましたが、この会社は総じて業績予想が保守的なのでこのような結果も予想できました。
時間の許す方はこちらの「2013年2月期決算説明会動画配信」をご覧いただくと参考になると思います。
時間のない方もプレゼン資料だけでも目を通すと良いと思います。
簡単にまとめると、既存店売上高前年比が106.3%と好調だったことが好業績につながったということです。やはり小売業はこの必勝パターンですよね(*v.v)。
他の居酒屋業態が苦戦しているのを尻目に、英国風パブというニッチマーケットは好調のようです。
また、科学的に生産性の向上に日々取り組んでいるのも業績に好影響を与えているのでしょう。
新規出店は計画比で未達に終わりましたが、今期は過去最高の10店舗の出店を予定しているようです。
そのため今期は新店の影響と人件費の増加で営業利益率は低下してしまうようですが、将来の成長のためには仕方がありませんね。
今期は中間決算では営業減益の予想なのですが、現在のアベノミクス効果で個人消費にどの程度のプラス要因があるのか、月次速報は毎月注目ですね。

それでは今期の業績予想から目標株価を考えたいと思います。
まず事業価値は予想営業利益6.85億円に、割引率を10%で計算すると41.1億円になります。財産価値は11.63億円、負債は3.59億円です。
したがって、株主価値は49.14億円になります。株価に直すと394003円になります。
4/27の終値が392000なので、現在の株価はフェアバリューであるという結論です。

結論から言うとフェアバリューですが、前回12月に記事にした時には時価総額が33.5億円のときだったので、現在の時価総額は48.89億円を基準にすると当時より45.9%値上がりしたことになります。
その当時投資した投資家にとっては十分なキャピタル・ゲインを享受したのではないでしょうか?
私もその一人ですと言いたいところなのですが、キャッシュを増やすためにかなり安値で手放してしまいました(^^ゞ
今後に関しては、今期業績に関しては割安感はないのですが、2017年2月期を最終年度にする中期経営計画の数字に対してはまだ割安であると言えます。
したがって長期投資家にとっては、まだホールドで良いのかもしれませんが個人的にはこの銘柄とは距離を置こうかなという思いです。
あまり成果は得られませんでしたがありがとうございましたという感じです。
良い銘柄であることは確かなので、株式市場が暴落に見舞われたらまたお付き合いするかもしれませが…。

それではまた明日(^^)/~~~


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