割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

中央自動車工業(8117)の目標株価

本日は、自動車用品の販売が主力事業の「中央自動車工業(8117)」の目標株価を考えたいと思います。

社名だけ見ると、何の会社なのかまったく分かりませんでした。たぶん自動車部品の何かを作っている会社なのかと思いましたが、何とコーティング剤などの自社規格の自動車用品の販売をしている会社だということが分かりました。しかも、単純にカー用品店においてあるような商品ばかりではなく、アルコール検知器なんかも販売しているようです。
販売先を確認すると、「カー用品店」「ホームセンター」「ガソリンスタンド」「カーディーラー」など多岐にわたっていました。
また、昨年私が日産で新車を購入した際に「ボディーコーティング」をしたのですが、そのときについてきたボディーコーティング用品がこの会社のものだということが、さっきHPを覗いていて気づきました。
確かに、大株主を見ると「日産東京販売HLD」が5.86%の持ち株比率でいるので、それも納得ですね。ということは、日産系への売上は約束されたようなものなのですね。
正直、ライバルとの違いやこの会社の強みみたいなものは良く分からなかったのですが、営業利益率の高さ(ここ数年は10%超)をみると、何らかの競争優位は築けていると推測できます。
やはりマーケットの求めている商品を自社企画で製造販売しているということが強みなのでしょうか?いわゆる高品質低価格を実現?
この点に関しては、もう少し継続的にウォッチして研究していきたいと思います。

ここで今期の業績の進捗を確認しておきましょう。
「平成25年3月期第3四半期決算短信」を確認すると、売上高107.76億円(11.7%増)、営業利益14.88億円(74.8%増)と非常に好調な決算となっています。通期の会社計画と比較すると、売上高はほぼ計画通りですが、営業利益は40.4%増の22億円を見込んでいたので、もしかすると上方修正の可能性もあるかもしれませんね。営業利益が今期急回復している理由は、低採算だった携帯電話事業を譲渡したことが影響しているようです。
また最近の円安傾向は海外売上比率が45%以上あるこの会社にとっても追い風になるようです。
今後のことを考えると、日本だけでは成長に限界があるのは目に見えてるので、海外事業の成否が企業価値を左右することになるのでしょう。
現在は、北米・ドバイ・シンガポールに進出しており、近いうちにロシアやアセアン地域も視野に入れているようですが、コモディティ商品を販売しているわけではないので、富裕層の多い地域を狙っているんですかね?
配当も確認しておきましょう。会社の目標としている配当性向は30%以上です。今期は通期26円の配当を予定していますので、4/8現在の配当利回りは3.46%になります。

それでは目標株価を算出していきたいと思います。
まず事業価値ですが、上方修正の可能性はありますがとりあえず保守的に今期の予想営業利益22億円で、割引率は10%で計算したいと思います。
すると、事業価値は132億円になります。
財産価値は120億円、負債はゼロです。
以上から株主価値はざっくりと252億円になります。株価に直すと1259円になります。
4/8の終値665円時価総額133.13憶円)なので、現在の株価は47.2%割安であるという結論です。
事業価値がもう少し上昇しそうなことを踏まえると、投資を考えてもよいかもしれませんね。直近では4/2に581円という安値があったのですが、そのあたりで投資できていれば最高でしたね(〃∇〃)
来期に関しても円安効果と、国内も景気回復で自動車販売が上向く可能性もありますので、増収増益の可能性を秘めています。来期の業績伸び率いかんでは、さらに事業価値も増加するので、この会社の本決算と来期業績予定は要注目って感じですね。

それではまた明日(^^)/~~~

 

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ほんとうの株のしくみ (PHP文庫)

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