割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

サイネックス(2376)の目標株価

本日は、無料電話帳『テレパル50』を全国市町村で発行している「サイネックス(2376)」の目標株価を考えたいと思います。

まずパッと頭に浮かぶのは、こんな時代遅れに感じる事業が儲かるのかなぁ?という疑問でした。しかしながら、過去の業績を確認すると売上高は2007年から5期連続の増収、営業利益は2009年から3期連続の増益です。今期も第3四半期を終了して増収増益を堅持しているのでここ数年は業績が好調と言えるでしょう。

事業内容に関しては、プリントメディア事業とIT事業の2つの事業があります。
売上の約70%はプリントメディア事業ですが、直近の売り上げ伸び率は圧倒的にIT事業が伸びています。かといって、プリントメディア事業が減収というわけではなく両事業とも好調に売上を伸ばしています。
プリントメディア事業では『わが街事典』が好調です。これは、地方自治体との官民協働事業で、収益源は広告収入です。これにより、行政にとっては財政負担ゼロで全家庭に情報誌を配布でき、定期発行が可能であるというメリットが受けられます。広告費用を賄う事業者にとっても地域で唯一の公共媒体に情報を発信できるというメリットがあり、サイネックスともども3者がメリットを享受できるWIn-Winの関係が築かれることになります。
だからこそ全国の地方自治体とより良い関係が築かれていき、『わが街事典』の売上も伸び続けているのでしょう。
IT事業は『Citydo!』というサイトを中心に事業を展開しており、今後の先行きが楽しみです。

ここで今期の業績を確認しておきます。
「平成25年3月期第3四半期決算短信」を見ると、売上高75.64億円(2.8%増)、営業利益5.85億円(1.8%増)となっていますが、通期の業績予想からすると進捗率は下回って推移しています。これは、IT事業に問題があったようです。

それでは、目標株価を算出していきたいと思います。
まず事業価値ですが、来期の業績のことも考えて営業利益は6億円で考えたいと思います。割引率は10%で計算すると事業価値は36億円になります。
直近の決算のBSから財産価値は38.1億円、負債は3.5億円です。
したがって、株主価値は70.6億円になります。株価に直すと1091円になります。
3/27の終値が495円(時価総額32億円)なので54.6%割安であるという結論ですキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!

素晴らしいと結果ですね。事業内容も応援したくなるような事業を展開しているので、たぶん投資すると思います(^_^;)
財産価値が大きいので目標株価は若干割り引いて考えておいた方が無難ですが、これだけ目標株価との乖離があれば問題ないでしょう。

それではまた明日(^_^)/~


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