割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

日本精機(7287)の目標株価

本日は4輪・2輪計器事業が主力の「日本精機(7287)」の目標株価を考えたいと思います。

私は小型株が主戦場なのですが、本日紹介する「日本精機(7287)」はいつも取り上げている銘柄たちよりはかなり時価総額が大きくなっています。
時価総額が大きい企業は多くが複数の事業を抱えていたり、グローバルに事業を展開していたりするので、業績に影響を与える変数が多く、個人投資家(特にサラリーマン投資家)がファンダメンタル分析で投資を行うには、それなりの時間と労力をかけないと自信を持って投資しにくいと思います。

という言い訳を先にしてから、銘柄分析に入りたいと思います(^_^;)

今回この銘柄を取り上げようと思ったのは、本日トヨタが増産を発表したという事実から、自動車業界の来期は明るそうなので、基本的に自動車関連銘柄は来期の業績は増益基調なのではないかということと、パッと見た感じ割安な感じがしたので取り上げようと思いました。

まず、「日本精機(7287)」の事業内容ですが、5つのセグメントに分かれています。
しかしながらそのほとんどが自動車及び汎用計器事業となっています。具体的な数字で見ると売上高の73%、営業利益の88.7%がこの事業からの数字となっています。
したがって、この事業のことをある程度理解すれば必要十分ということになります。
詳しいことは「2013年3月期第2四半期決算説明会資料」をご覧ください。
ポイントは為替になると思うのですが、1円円安になるだけで営業利益が1.65億円増加するって、やはり業績に大きなインパクトを与えますよね。

今期の業績を確認すると「平成25年3月期決算短信」で確認すると、売上高は1401.8億円(11.2%増)、営業利益が83.18億円(24.6%減)と増収営業減益となっています。
通期の予想営業利益は100億円(26%減)なので、ほぼ予想通り着地するのではないでしょうか?
会社側が来期の営業利益をどのくらいの増益で予想数値を出してくるのかが興味深いのですが、恐らく120億円以上は見込めるのではないでしょうか?
本日は、今期の予想営業利益100億円と来期の個人的な予想営業利益120億円の2パターンで事業価値は弾きたいと思います。

ということで、目標株価を具体的に考えていきたいと思います。
まず、事業価値ですが割引率は8%で計算すると、営業利益100億円の場合の事業価値は750億円、営業利益120億円の場合は900億円となります。
直近の決算のBSから財産価値は992億円、負債は600億円です。
したがって、株主価値は今期の業績予想をベースに考えるとざっくりと1142億円、来期の個人的な業績予想をベースにするとざっくりと1292億円となります。
これを株価に直すと1875円と2121円になります。
3/25の終値が1240円なので、それぞれ33.9%と41.5%割安であるという結論です。

来期の業績はもう少し伸びる可能性もあるので、その数字次第でさらなる上昇も見込めます。円安効果と自動車市況の改善効果で2012年3月期の営業利益135億円くらいまで業績が持ち直す可能性もあり得るかもしれませんね。
どちらにせよ現在の株価は割安な水準だと思うので、来期の業績次第で今年中に2000円台も十分狙えるポテンシャルは備えていると思います。

それではまた明日(^_^)/~


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