割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

イフジ産業(2924)の目標株価

本日は旅先から予定より早く帰宅できたので、通常の銘柄研究を行いたいと思います。

本日取り上げる銘柄は、液卵製販2位の「イフジ産業(2924)」です。ちなみに国内最大手は「キユーピー」のようです。独立系としては日本最大の液卵メーカーです。
BtoB事業のために、ご存知の方は少ないかもしれませんが、気づかないうちに我々消費者の胃袋には「イフジ産業」で加工された原材料である液卵が消費されているかもしれません。それほど我々の生活に深く根付いている商品に卵は必要不可欠な食材です。パン、ケーキ、デザート、和洋菓子、惣菜などの製造にはなくてはならない主原材料の一つで、想像される以上に安定したニーズがあり、そのマーケットは巨大です。
詳しい事業内容は、ぜひこちらの「日本屈指!液卵メーカーの強さに迫る」という動画をご覧ください。また、こちらのザイオンラインの「株データブックWeb記者が斬る」という記事も参考にされると理解が早まると思います。

今期の業績を見ていくと2/12に「平成25ん年3月期決算短信」の発表がありましたが、もしこのままの進捗率だと下方修正必至の業績となっています。
減収増益というペースで売上高103.1億円(前年比4.6%減)、営業利益8.25億円(前年比2%増)くらいの着地になりそうです。
ビジネスモデルで考えるとあまり大きな波があるようなビジネスではなく、今後数年は8~10億円くらいの営業利益は安定的に見込めるのではないでしょうか?
将来的には世界を睨み、総合食品原材料メーカーへと進化を遂げることが目標のようですが、現在の目標株価を算出する際には9億円くらいの営業利益をターゲットに数字をはじくのが良いかと思います。ちなみに未達の可能性が高いですが、今期の目標営業利益高は9.27億円でした。割引率に関しては8~10%で良いでしょう。

ということで目標株価を計算することにします。
まず事業価値は54~67.5億円になります。
財産価値は17億円、負債は25億円です。
したがって、株主価値はざっくりと46~59.5億円ということになります。
株価に直すと827~1060円になります。
2/27の終値が744円なので、10~29.8%くらい割安であるという結果です。

結果としては非常に微妙な感じですね。今すぐ投資をすることはなさそうです。
最近はこれくらいの水準の割安感の銘柄が多くなっている印象があります。それだけ全体的に相場が上昇している証なのかもしれません。
この銘柄も上昇相場が始まる前は500円台前半が定位置といった感じでした。そのあたりで投資できていれば良い投資利回りを確保できたかもしれませんけど、現状では難しいでしょう。
ただし、今後もウォッチは続けていくつもりです。
ポイントは、海外戦略の動向と来期の業績予想数字がどうなるのかというところですかね。

それではまた明日(^_^)/~


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