割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

フジ・コーポレーション(7605)の目標株価

本日はバリュー投資家にはお馴染みの銘柄かもしれませんが、東北・関東を中心にタイヤの専売店「タイヤ&ホイール館フジ」を展開する「フジ・コーポレーション(7605)を取り上げたいと思います。

この銘柄とは実はあまり相性が良くなく、欲張り過ぎなのもいけないのですが、指値があと少しというところで通らないことが数回あったために、結局投資できないまま株価が上昇してしまったという銘柄です。
ということで投資するのは諦めかけていたのですが、ここ最近株価が高値から急降下しているので、一度目標株価を算出して投資できるタイミングを待ちたいと思います。

まずは前期の実績と今期の業績予想を確認しておきましょう。
「平成24年10月期決算短信」を確認すると、まずは成長力の凄さにびっくりしますね。小売業でこれだけの伸び率を維持できている企業というのは、なかなかありませんよね。
今期の業績予想は、売上高210億円(7.4%増)、営業利益16.5億円(4.9%増)と最近の業績推移からすると控えめな予想数値となっています。
今期も第1四半期は終了していますが、月次を見る限り計画を上回るペースの売上を確保しています。「月次実績報告書2013年1月号」を見ると、第1四半期の売上高は前期比25%増という驚異的な数字です。概況を見るとタイヤ・ホイール・作業料とどこをとっても好調な数字です。車のことはあまり詳しくないのですが、今年の降雪の多さが影響しているのでしょうか?
株価も12月からの全体の上昇相場と合わさるように上昇していますが、今期の上方修正をすでに見込んでいるのでしょう。したがって、目標株価を算出する際の営業利益もここ3ヵ月間の実績をもとに計算したいと思います。

まず売上高に関しては、ここ3か月が前年比25%増なので、若干保守的に見て前期比20%増の234.56億円と仮定します。その数字に対して今期の会社計画の営業利益率7.9%を掛け合わせると予想営業利益は18.5億円になります。
この数字に割引率を8~10%で事業価値を計算すると、111~139億円になります。
直近のBSから財産価値は6億円、負債は34億円です。
以上の数字から株主価値はざっくりと83~111億円となります。株価に直すと1715~2293円となります。
2/18の終値が1850円なのでほぼフェアバリューと言えそうです。
非常に残念な結果となってしまいました。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

ここからは余興として、どうしてもこの銘柄に投資したい投資家のために、もう少し成長性を加味して目標株価をはじいてみると、売上高を前期比25%増で営業利益率も前期とほぼ同じの8%にすると、予想営業利益が19.5億円になります。割引率は成長性を考えて6~8%で事業価値を計算すると146~195億円になります。したがって株主価値は118~167億円です。株価に直すと2438~3450円となり、ほらこの目標株価なら今の株価でも買える理由になるでしょって感じです(^_^;)

目標株価が数字遊びにならないようにしないといけませんね。
私はあくまでも保守的な数字で投資を行う投資家のなので、現状の株価で「フジ・コーポレーション(7605)」に投資することはありませんが、この企業の将来性と成長力の考え方次第ではこの株価でも十分投資に値する株価だと思います。
あくまでも投資は自己責任ですよね(^o^;)

それではまた明日(^_^)/~


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