割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

ウチヤマホールディングス(6059)の目標株価

いや~!今日の株式市場もつらい相場になった人が多かったのではないでしょうか?
私もプラスの銘柄はほとんどありませんでした。かと言って「買い」注文は出したものの欲張り過ぎて約定せずで、なんだかなぁって感じで相場を見てました。
来週以降持ち直してくれるとうれしいですが、大火傷しないうちに、逃げられる場面では欲張り過ぎないように注意したいです。

さて本日は、介護事業・カラオケ事業・飲食事業の3本柱を軸に、九州を地盤に事業を展開している「ウチヤマホールディングス(6059)」の目標株価をはじいていみたいと思います。

まずは、直近の業績を確認しておきましょう。
「平成25年3月期第3四半期決算短信」
で確認すると、売上高は147.3億円(前期比11.6%増)、営業利益は14.4億円(前期比0.8%減)となっています。
通期の会社予想数値が売上高が201.7億円(前期比12.2%増)、営業利益が22億円(9.4%増)となっていますので、営業利益の面では未達懸念が大きいです。
セグメント別にみると、介護事業が売上高65.5億円(前期比15.3%増)、セグメント利益が6.9億円(前期比30.8%減)となっています。セグメント利益が伸び悩んだ原因は、新規施設の開設費用が大きいとしています。会社側も今後は経営資源を介護事業に多くを投入していくと明言しているので、今後数年間は売上高の伸び率ほど利益は伸びていかないかもしれないということを、念頭に置いておいた方が良いかもしれませんね。
カラオケ事業においては、売上高61.8億円(前期比12.6%増)、営業利益11.6億円(前期比33.5%増)ということで素晴らしい成績だと思います。介護事業の利益面のマイナスをしっかりカバーしています。
飲食事業においては、売上高16.1億円(前期比0.6%増)、営業利益2億円(17.1%増)とこちらも順調な業績だと思います。
セグメント別にみると飲食事業は規模が小さいことが分かります。
ということは、今後のこの会社の成長性を占うには、介護事業とカラオケ事業の2本柱がどうなっていくかで株価も決まってくるでしょう。
やっている事業内容自体は参入障壁が低く、バフェット様が投資するような長期投資の対象にはなり得ないかもしれませんが、まだ九州地盤で事業展開をしている段階なので、成長性という観点からは、価格競争は厳しいかもしれませんが残されているので、多少保守的に目標株価を算出すれば投資するのもありかな?と思います。
この会社の詳しいことを知りたい方は、IRでも紹介されている「ふくおか経済2月号」に大々的に紹介されている記事があるので参考になると思います。

とうことで、株主価値をはじいてみたいと思います。使う数字はとりあえず今期の営業利益の進捗率がイマイチなので、前期の営業利益20億円で保守的に事業価値を算出します。割引率8~10%で計算すると事業価値は120~150億円。直近のBSから財産価値は103億円、負債は123億円です。
したがって株主価値はざっくりと100~130億円くらいになります。株価に直すと2185円~2841円になります。
本日の終値1635円(時価総額75億円)は、目標株価に対して25~42%くらい割安な状況です。
現在の相場状況を考えると、悲観的な投資家はもう少し株価が下がってから投資すれば良いし、事業価値をもっと高く見ても良いという投資家はそろそろ「買い」を入れても良い水準かな?と思います。

それではまた明日(^_^)/~



株式長期投資 ブログランキングへ


にほんブログ村