ヤオコー(8279)の目標株価と投資判断
さて最終日は、ヤオコーの目標株価を算出して投資判断を行いたいと思います。
DCF法を使っても良いのですが、今回は単純にPERを使って目標株価を算出したいと思います。
まずは、ヤオコーの業績を①楽観シナリオ②ベースシナリオ③悲観シナリオの3つのシナリオを考えてみたいと思います。
①楽観シナリオ
既存店の売上が好調に推移し、販管費が削減、中期経営計画の経常利益率目標より1%高い5.3%とします。売上計画2690億円の場合、経常利益は143億円となります。この場合当期純利益は約86億円(実効税率40%で計算)で過去5年間のPERがだいたい9.5~12.5倍くらいなので、2015年3月期の時価総額は817~1075億円ということになり、900億円前後までは見込めるのではないでしょうか。
②ベースシナリオ
中期経営計画通りに着地すると予想する。
上記と同じように計算すると、経常利益が115.6億円で当期純利益が約69.5億円。
その場合時価総額が660~869億円なので、750億円前後が妥当でしょうか。
③悲観シナリオ
売上は目標通りだが、価格競争に巻き込まれて経常利益率が3.8%に悪化してしまう。
この場合の経常利益は102.2億円で当期純利益が61.3億円。
よって、時価総額が582~766億円なので、650億円前後が妥当でしょうか。
まとめると、2015年3月期の予想時価総額「( )内は株価」が①900億円(4498円)②750億円(3749円)③650億円(3249円)となります。
12/21現在のヤオコーの時価総額が656億円(3280円)です。
どのシナリオを採用するかは投資家の考え方次第ですが、個人的には①と②の中間くらいが現実的ではないかと感じます。ということで時価総額825億円、株価にすると4124円を目標株価とします。
現状の株価よりは21%くらい割安ですが、これは2年後の目標株価なので今投資すると年率10%+配当利回り1.69%くらいの年間パフォーマンスとなります。
あまり魅力的とは言えないですね。
もし投資するとしたら最低2600円台でしょうか。
今回目標株価を一応算出しましたが、目標株価の算出方法は様々な方法があり、投資期間に対するスタンスも投資家により様々なので、そのあたりはいろいろなご意見もあるかとは思いますがご了承ください。
さて、今回はじめての銘柄研究ということでヤオコー(8279)を取り上げましたが、投資したいという結果にはなりませんでした。
はじめてこのように普段行っている銘柄研究を、ブログという形で文章にまとめてみたのですが正直言ってうまく書けませんでした。
思っていることを文章で伝えるというのは本当に難しい作業ですね。数をこなせば多少良くなるのかもしれませんが自信がありません。
ブログの内容は日々変化していくとは思いますが、基本的には自分の投資の備忘録という意味合いもあるので、銘柄研究はしばらく続けていきたいとは思います。
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