割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

ヤオコー(8279)の最新の業績と財務状況

さて、本日は今期の中間期の業績と財務状況を確認しておくきたいと思います。 割安株投資研究所 (平成25年3月期第2四半期決算参考資料より) 今期も増収増益を確保していますが、一つ注意しなくてはいけないのが、減価償却費の償却方法を定率法から定額法へ変更していることです。これにより販管費が定率法の時より4.5億円削減されています。したがって、本来減価償却費の償却方法が前年と同じなら増収減益になっていたということです。 なぜこのタイミングでこのような償却方法の変更を行ったのでしょうか? ここからはあくまで私の推測ですが、増収増益の記録を途切れさせたくなかったのだろうと思います。食品スーパーマーケット業界は、昨年は大震災の特需があったため、関東地区の企業は今期の業績が特に利益面が苦しんでいます。ヤオコーにおいてもそれは同じだったのでしょう。 それはさておき本題に入ると、業績面は一応増収増益で利益面は会計マジックがありますが、売上は4.2%の増収です。これは、既存店売上が100.8%と好調なのが大きな要因です。 今期の会社計画と四季報の予想をくらべると、会社計画は売上2480億円(進捗率49.5%)、営業利益110億円(進捗率57.0%)。四季報予想は売上2500億円、営業利益120億円と四季報予想が上回っています。 業界特有の事情で12月が年間最大の繁忙期であるため、着地は四季報予想に近いのかもしれませんが、今期は下期に新規出店が集中している(5店舗予定)ので、利益面では先行費用が発生するので120億円まで伸ばせるのかは分かりませんが、多少の上方修正はあるかもしれません。 次に財務面ですが、現預金は48億円から77億円へ29億円も増えていますが、稼ぎが順調なのももちろんあるのでしょうが、投資キャッシュフローを確認すると有形固定資産を85億円で売却していることが分かります。これは資産流動化に伴う土地の売却ということですが、こういうのあまり詳しくないのでふ~んという感じです(^▽^;) 借入金は、長期借入金が101億円から74億円減りました。 その他に大きな増減がある項目や総資産のサイズも大きく変化していません。 株式長期投資 ブログランキングへ 読者登録してね