鳥貴族（3193）で株貴族になれるのか？

【3193】鳥貴族

全メニューが税抜き280円均一の焼き鳥チェーン「鳥貴族」を関西・首都圏で運営。

◆株式データ（9/22終値）

株価　　　5,990円

単元株数　100株

PER　　　19.8　

PBR　　　4.56　

配当利回り　0.33％（中間10円、期末10円）

時価総額　99.09億円

発行済株式数　1,654,300株

株主優待（7月末、1月末の年2回）3,000円相当の株主優待券（1,000円×3枚）

◆最新決算（平成26年7月期決算）

以下は今期の業績予想（昨年比）です。

売上高　　172.69億円（18.2％）

営業利益　9.74億円（41.1％）

経常利益　9.00億円（8.3％）

当期純利益　5.00億円（22.1％）

◆目標株価（2,017年7月期をターゲット）6,328円

事業価値　14億円×0.6/8％＝105億円

財産価値　28.28億円

負債　　　28.60億円

株主価値　104.68億円

成長企業なので目標株価は参考程度に見て下さい。

当社のことを詳しく知りたい方は「個人投資家向け会社説明会」の動画がＨＰにアップされているので一度ご覧ください。当社の強みなど非常に興味深い話が聞けますよ。こちらの「2014年7月期決算説明会資料」も参考にどうぞ。

◆注目ポイント

私が注目しているポイント3つあります

まず1つ目が成長意欲の高さです。

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前期末の店舗数が363店舗で、ここから7年間で国内の3商圏を中心に約3倍の1,000店舗を目標に掲げています。

中期経営計画の数値目標は以下の通りです。

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これは既存店売上が101％、経常利益率が5％を前提に計画されているようなので、新規出店数ともども四半期決算ごとにチェックされると良いと思います。

2017年7月期までの3年間での経常利益を年率換算すると約20％以上の成長率になります。この成長率が可能ならば成長企業としての資格は十分あるでしょうね。単純にＰＥＲを20倍なら2017年3月期の予想ＥＰＳが508円（2017年予想経常利益14.01億円×0.6/1,654,300株）なので株価は10,160円ということになります。

2つ目は株主優待制度が導入されていることです。3,000円の株主優待券が年2回なので年間6,000円で、優待利回りは約1％とそこまで魅力的ではないですが、そのうち優待金額そのままに株式分割するんじゃないかと思うんですよね。ただの勘ですけど^^;

3つ目はチェーン店の強みと個人店の強みがうまくミックスされているところです。

まずチェーン店としての強みが、単一業態による多店舗展開での知名度向上とメニューを絞ることでお客様に何を売りたいのかが明確。さらにスケールメリットによる食材仕入れ価格が低コスト、オペレーションの効率化（厨房が省スペースなど）や教育の効率化（焼き鳥のみ）などです。これに加えて個人店としての強みである、新鮮で美味しい焼き鳥を提供するためにあえてセントラルキッチンを利用せずに店舗ごとに仕込みを行ない味の差別化を行っています。

この相反するメリットをうまくミックスできているところが当社の最大の強みなのでしょう。簡単に模倣できそうに感じますが、総合居酒屋が小手先で価格だけ真似しても事業として続かないのではないかと思います。ユニクロ、ニトリなど高品質低価格の専門店は強いですからね。そこが最大の魅力です。

◆コメント

現在の時価総額が約100億円で、今期の予想経常利益が9億円ということで特別に割安ということはないですが、ポイントの1つ目にも記したように年率約20％以上の利益成長が期待できるという面で考えれば成長株としての魅力はあるでしょう。

株価が5,000円を割ってくるようなら文句なく買いでも良いのですが、さすがにそこまでは調整しないだろうと思うので、ある程度割り切った株価で打診買いはしていこうと思い売ます。

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