成長余力の大きさが魅力のネクステージ(3186)
【3186】ネクステージ
中古車販売の中堅。東海発祥で全国店舗網を形成中。車種別の専門店展開、軽装備店舗に強み
◆事業について
非常に競争環境の激しい中古車業界にありながら、他社との差別化で近年急成長しています。その差別化要因は、高品質低価格と専門店展開です。
簡単に説明すると、仕入れる中古車に関しては、年式が新しく走行距離の少ない無事故車をネットオークション中心に仕入れます。その仕入れた商品を好回転で販管費を抑えて低価格販売するのが、このビジネスの根幹です。販売に直接関係ない設備を持たないことや滞留在庫を生まない好回転などが、同業他社と比較して販管費率が低い要因となっています。小売業界においては、販売価格は最大のサービスと言えますが、当社は競争力の高い車両本体価格で来店を促し、各種装備品やボディコーティング、損害保険、メンテナンスパックなどで販売単価の向上を狙う戦略です。
また、ミニバン専門店や軽自動車専門店などの車種を絞った専門店展開は、同業他社より高い成約率(約50%)や社員教育短縮による出店加速のメリットがあります。ただ、これに関しては同業他社も追随している動きがあるので、今後の動向を注視しておきたいですね。
成長余力に関しては、新車事業(輸入車ディーラーからスタート)やWEB販売(Amazon上のオンライン販売強化)などの新規事業や東海北陸地方中心の中古車販売事業のエリア拡大など、まだまだ底が見えない期待感があります。20%台の自己資本比率や営業キャッシュフローのマイナスが続いていることからも分かるように、増資の可能性や財務面での不安もありますが、どちらかというとその成長力の方に私は魅力を感じます。
◆株式データ(8/1終値)
株価 594円
単元株数 100株
PER 13.0
PBR 1.70
配当利回り 1.01%
時価総額 59.53億円
発行済株式数 10,021,200株
◆最新決算(平成26年11月期第2四半期決算)
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 243.38億円(33.0%/47.5%)
営業利益 3.54億円(△22.1%/35.4%)
経常利益 2.54億円(△48.5%/28.6%)
四半期純利益 1.24億円(△57.6%/27.0%)
第2四半期の決算発表前に業績の下方修正を発表しています。理由は2月の大雪や想定以上の消費増税の反動減の影響を受け、計画通りの来店数を確保できなかったことです。
◆目標株価 551円
事業価値 10.00億円×0.6/5%=120.00億円
財産価値 18.00億円
負債 82.80億円
株主価値 55.20億円
◆注目ポイント 中期経営計画
上記の中期経営計画を基に単純に2016年11月期の目標営業利益26.40億円を事業価値に置き換えて計算し直すと、目標株価は2,517円になります。この結果を見れば当社のポテンシャルの高さはお分かり頂けると思います。問題は目標数値に対して結果が伴うのかどうかだけですね^^;
◆コメント
中長期的に見て楽しみな企業だと思います。株主優待の新設や東証1部への昇格などのカタリスト、再度の消費税増税前の駆け込み需要、今期の業績悪化をすでに織り込んでいる可能性のある株価位置など、今後の株価上昇余力の大きさが不安要素よりも勝っていると感じるのです。
タイミングの良いことに日経IRフェアに出展予定なので、そこで何点かの疑問点を解決してから主力株にするかどうか決めようと思います。
◆書籍紹介
バリュー投資と一言で言っても様々な投資手法があります。どれも正解なので自分にあったバリュー投資をここで紹介されている中から参考にしてみると良いかもしれませんね。
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それではまた明日(^_^)/~
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