割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

最近テレビで良く見る大型ホームセンターの「ハンズマン(7636)」

【7636】ハンズマン

宮崎地盤のホームセンター中堅。大型専門店に特色。県外出店を推進。

事業内容

九州でホームセンターを9店舗展開しています。少なっ!って思うかもしれませんが、ここに同社の特徴があります。

品揃えアイテム数は、業界平均では3万5000アイテムぐらいのところ、その約6~7倍の20万アイテムを品揃えしています。これは顧客の要望により年々増え続けているそうです。大量の死に筋商品を揃えることによって、「あの店に行けばないものはない」というイメージを作り出しています。つまり、商圏を広げ、リピーターを増やすことで、面積当たりの売上高を高めているのです。チェーンストア理論の真逆ですね。

私も小売業で働いているので何となく分かるのですが、従業員に多大な負担がかかっていることが想定されます^^;

出店ペースは非常にのんびりしたものとなるでしょうね。高成長は期待できないでしょう!

 

◆株式データ(6/6終値

株価   1,259円

単元株数 100株

PER   9.0 

PBR   0.78

配当利回り 2.38%

時価総額 64.67億円

発行済株式数 5,136,600株

 

◆最新決算(平成26年6月期第3四半期決算

以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。

売上高  207.59億円(7.1%/83.0%)

営業利益 2.95億円(76.2%/53.1%)

経常利益 7.85億円(24.1%/65.0%)

四半期純利益 4.62億円(24.4%/64.6%)

進捗率を見ると利益面が心配になるかもしれませんが、ここは毎年第4四半期の利益が一番高いので問題ないでしょう。

そんなことより問題なのが営業利益と経常利益の差が大きいことです。決算書を見ていただくと分かると思うのですが、その大半は「早期決済奨励金」というものです。これは会社側の説明によると「買掛金の支払いを手形から現金支払に変更した時より現金割引として行っており、その内容は納入した商品の純売上高及び消費税の合計金額に対して一定率(各々の取引先との交渉により決定)の金額を早期決済奨励金(現金割引)として受け入れており、営業外収益に計上しております」とのことです。

過去にもこの問題で公正取引委員会から勧告を受けていますが、取引慣習なんでしょうかね?

◆目標株価 1,489円

事業価値 12.07億円×0.6/5.5%=131.67億円(今回は特別に予想経常利益で計算)

財産価値 17.98億円

負債   73.17億円

株主価値 76.48億円

 

◆コメント

フェアバリューに近いですね。

何か調べていくうちに問題の多い企業だということが分かり、完全に投資する気が失せてしまいました。やはりブラック臭の漂う企業はいくら割安でも食指が動きません。

顧客として利用するには魅力があると思うのですが・・・。

 

◆書籍紹介

私は夏号だけCD-ROM版も購入するようにしています。独自のスクリーニングが行えたり10年間の業績が見れたりと何かと便利な機能があり、使いこなせるようになると面白いですよ。

会社四季報CD-ROM2014年3集夏号

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それではまた明日(^_^)/~

 

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