割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

機械的に投資行動を行いPFを管理する

昨日の記事の続きです。

機械的に投資行動を行いPFを管理するということですが、簡単に説明すると一定のルールで買い付けを行って、毎週PFの状況確認を行うというです。

まず、機械的に投資行動を行うから説明します。

最初に目標株価より何%割安かによってS~Eまでの6段階で評価します。ここまでは定量評価で誰にでもできます。

次に定性評価を行います。ROAと営業利益率などから事業資質、成長ストーリー、IRへの取り組みの3つのポイントで、それぞれマイナス面があれば1ランクダウン、プラス面があれば0.5ランクプラスさせて、その銘柄への投入資金を決めていきます。

「unico」ブランドで家具・雑貨など展開している「ミサワ(3169)」という銘柄で実際にやってみますね。

まず目標株価を算出します。

今期の予想営業利益が6.13億円なのですが、通期の業績予想が強気の会社なので12%ディスカウントして5.40億円という少し保守的な数字で事業価値を計算します。すると割引率7%で計算すると46.29億円になります。

財産価値が5.01億円、負債が9.55億円なので株主価値は41.75億円になり、目標株価は2,002円という結果になりました。

5/19の終値が1,275円なので、目標株価に対して36.3%割安であるというのが定量面の結論です。

この36.3%割安という数字は「B」という評価になります。

次に定性面ですが、まず事業資質はROA17.1%、営業利益率7.9%で小売業としては上場の数字で何らかの強みを有している可能性が高そうです。詳しい事業の分析は今回は行ないませんが、本来はもっと深く考察してくださいね。ということでプラス評価とします。

成長ストーリーに関しては年間4~5店舗の新規出店を継続していく方針で、まだまだ出店余地は残されているのでプラスの評価とします。

IRへの取り組みに関しては、機関投資家向けの決算説明会の開催や無配当ながら魅力的な株主優待制度を導入していることなど総合的に見てプラスと評価します。

以上定性面でプラス評価が3項目あるので、定量面の「B」評価に対して1.5ポイントプラスして「A+」という総合評価になります。

もう1銘柄やってみましょう。

マンション向け内装ドアで国内首位。完全オーダーメードが特徴。中国で利益の過半を稼ぐ「ニホンフラッシュ(7820)」という銘柄です。

まず目標株価を算出します。

事業価値は今期の予想営業利益が25億円で、割引率8.5%で計算すると176.47億円になります。財産価値が26.41億円、負債が17.24億円なので株主価値は185.64億円です。

今回は目標株価を保守的に考えたいので、負債が財産価値より少ない会社は事業価値=目標株価で考えたいと思います。すると目標株価は2,893円になります。

5/19の終値が1,556円なので、目標株価に対して46.2%割安であるというのが定量面の結論です。

この46.2%割安という数字は「A」という評価になります。

次に定性面ですが、まず事業資質はROA16.2%、営業利益率16.2%と抜群の数字です。これは何らかの強みを有している可能性が高そうです。しかしながら、景気に左右される側面も有していそうな事業内容なので、プラス評価までするのはどうかと思い現状維持とします。

成長ストーリーに関しては、中国での展開がどこまで伸びるのか、不透明な部分も大きいのでこれも現状維持とします。

IRへの取り組みに関しては、やる気ゼロなのでマイナス評価とします。

以上定性面でマイナス評価が1項目あるので、定量面の「A」評価に対して1ポイントマイナスして「B」という総合評価になります。

以上のようにして銘柄ごとに評価をしていきます。

そこで出たS~Eまでの評価に対して、投資対象とするのは「C」からとします。

投資金額はランクごとに上限を設けていきます。

以下は実際とは金額は異なりますがイメージとしてお考えください。

「C」10万円以下「C+」15万円以下

「B」20万円以下「B+」30万円以下

「A」40万円以下「A+」60万円以下

「S」80万円以下「S+」100万円以下

また、株価下落によりランクが上昇していく局面も想定されますが、その時は買い増ししていきます(要するにナンピン買い)。

逆に、株価上昇によりランクが下落していく局面も想定されますが、その時は売り上がりしていきます。

以上が機械的な投資行動の内容として考えていることです。しばらくは、現物株のみで運用していくつもりなので、損切りは考えていません。

銘柄選択の際に注意したいのが、景気循環株や年ごとの業績のブレが大きい銘柄は避けることです。突然ランクが大きく変化してしまうとPFを管理するのが難しいためです。

運用していく中で問題点も出てくると思いますが、まずは有言実行で自分の決めたルール通りにPFを運用していこうと思います。

 

それではまた明日(^_^)/~

 

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