地味ながら業績は好調なイワブチ(5983)
【5983】イワブチ(東証JQスタンダード)
電力架線用金具で首位、交通信号用金具市場ほぼ独占。CATV・情報通信関連分野にも進出
◆事業内容
電力、通信、信号、放送、鉄道用電気架線金物および関連製品全般にわたる総合専門メーカーとして幅広い分野で事業を行っています。
今期は総じて各分野好調なのですが、光伝送路や移動体アンテナ設置工事が全国的に好調な情報通信分野や、老朽化した信号柱建替や信号灯器のLED化工事が好調に推移した交通信号分野などが牽引しています。
来期も通信金物や交通信号向け金物が引き続き好調なようで、業績の拡大が期待されます。
◆株式データ(4/16終値)
株価 560円
単元株数 1,000株
PER 11.6
PBR 0.43
配当利回り 2.68%
時価総額 61.60億円
発行済株式数 11,000,000株
◆最新決算(平成26年3月期第3四半期決算)
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 80.22億円(9.7%/78.0%)
営業利益 7.96億円(-%/98.8%)
経常利益 9.38億円(-%/95.5%)
四半期純利益 5.73億円(-%/107.9%)
◆目標株価 905円
事業価値 8.06億円×0.6/10%=48.36億円
財産価値 56.61億円
(その他に土地を帳簿上32.30億円保有)
負債 5.40億円
株主価値 99.57億円
◆注目ポイント
注目ポイントは「上方修正期待」と「割安度」です。
①上方修正期待
第3四半期までの業績の進捗率を確認して頂くと分かるように、利益面ではほぼ今期の業績予想を達成しています。前期の4Qの営業利益が4.58億円なので、単純にそれを上乗せさせれば12.5億円くらいの数字となりそうです。四季報予想は13.3億円となっています。
ここで問題となるのがこの好調な業績が株価に織り込まれているのかどうかなのですが、以下のチャートを見ると微妙なところだと思います。
2/6の決算発表後、株価は大きく上昇しており現在の株価もその当時より高く推移しているのがその理由です。
ここで問題となってくるのは来期の業績と割安度ですね。
会社のコメントや四季報を読むと、来期の業績も今期並みの数字は確保できそうな感じなので、そこはポジティブに捉えて良いと思います。
②割安度
前述の目標株価は905円としましたが、これは今期の会社予想数値をベースにしていますが、上方修正を前提とした現実的な数字を当てはめて計算し直すと、さらなる株主価値の上昇が期待できます。
試しに四季報予想営業利益13.3億円で事業価値を計算すると79.8億円となります。目標株価で考えると1200円くらいですね。
現実的には機関投資家の買いが期待できないので、そこまでの株価上昇は期待できないでしょうが現在の600円以下の株価は割安と考えて良いと思います。
◆コメント
個人投資家の買いが主体なのですが、1000株単位のため50万円以上の資金が必要なのが大きなネックなんですよね。こういう流動性の少なく短期投資家の買いも期待できない銘柄は、売買単位って結構重要なんですよ。
分割するだけで株価は大きく上昇するんでしょうけど、こういう銘柄に限ってそんなことは考えてないんだと思います。
愚痴はそこまでとしても、今期は業績も良いので増配の可能性は高いでしょう。おそらく20円配当にすると思います。だとすると配当利回りは3.52%となりそこそこ魅力的です。割安度の高い現状とともに考えると1000株でも良いので現物で買っておけば、どこかで報われる可能性は高いと感じています。
色々ポイントはありますが、結局は来期の業績予想次第というのが現実だと思います^^;
◆書籍紹介
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それではまた明日(^_^)/~
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