この地合でも株価が堅調な中野冷機(6411)
【6411】中野冷機
冷凍ショーケース、同工事専業首位。セブン&アイグループに強い。低温食品流通システム育成。
◆事業内容
コンビニやスーパーマーケットへ冷凍・冷蔵ショーケースを販売しています。
特にセブンイレブンとは親密な関係で、2013年12月期の売上高317億円のうちセブンイレブン向けが144億円と約45%を占めています。
したがってセブンイレブンの動向が業績に直結するのが当社の特徴となります。
最近のニュースではJR西日本との提携も発表するなど、今期も1000店舗以上の新規出店を予定しているようです。
◆株式データ(4/11終値)
株価 2,770円
単元株数 100株
PER 9.5
PBR 1.15
配当利回り 0.43%
時価総額 248.03億円
発行済株式数 8,954,000株
◆最新決算(平成25年12月期決算)
以下は前期の結果(昨年比)/今期の業績予想(前期比)で記載します。
売上高 317.34億円(△22.3%)/383億円(20.7%)
営業利益 37.63億円(△39.5%)/41.9億円(11.3%)
経常利益 38.44億円(△39.0%)/42.3億円(10.0%)
四半期純利益 23.60億円(△35.4%)/26億円(10.1%)
◆目標株価 5,360円
事業価値 41.9億円×0.6/10%=249.6億円
財産価値 232.8億円
負債 2.5億円
株主価値 479.9億円
◆注目ポイント
注目ポイントは3つあります。「割安度」「好調な業績」「チャート」
①まず割安度が高いことです。財務良好企業で現在の時価総額はほぼ財産価値と同等なため、事業価値がまったく評価されていないと言っても過言ではない株価です。
時価総額が200億円を超える企業でこのような株価に放置されているのは珍しいのですが、それだけ事業内容に人気がないということなのでしょうね^^;
後でチャートも出しますが、これでも昨年より株価は1.8倍になっているので、どれだけ割安に放置されていたんだという感じです。
②今期は増収増益を計画しているのですが、当社の取引の約45%を占めるセブンイレブンが店舗純増1300(前期1200)という出店攻勢を計画していることが背景にあるようです。
当社は損益分岐点が高い(恐らく250億円くらい)ので売上高が上がれば利益率が大きく上振れします。このことを考慮するとセブンイレブンの出店攻勢は非常にポジティブな要因と言えるでしょう。
③下のチャートをご覧ください
きれいな右肩上がりのチャートが続いています。
直近はさすがに売られているようですが、それでも25日線までは下げていません。
個人的には25日線あたりで買いたいので、週明けの株価に期待したいです。
◆コメント
私の求めている「割安で今期業績が好調な銘柄」というのに合致するので、投資に関してはポジティブに考えていこうと思います。
出来高のあまり多くない銘柄なので、大きく買うには時間がかかりそうなのですが、ちょうど地合も悪く投げ売りが出てきやすい環境にあるので、欲張った指値は必ず入れておこうと思います。
当社に限らずこの業界は不人気で割安株が多いのですが、当社のその中から一番にピックアップした理由は、やはりセブンイレブンとの親密度です。セブンイレブンの方針を見るとまだまだ国内での新規出店・改装は積極的に行っていくようなので、コバンザメのごとく当社も業績を伸ばす余地はあると思います。
ちなみに当社の他にこの業界の上場企業は3社あるのですが、大御所の「ホシザキ電機(6465)」を除くと、「福島工業(6420)」「大和冷機工業(6459)」ともに割安株です。
特に「大和冷機工業(6459)」は時価総額328.40億円に対して、無借金で財産価値404.40億円、営業利益は前期は51.77億円、今期は54.25億円という破格の割安度を誇っています。本音を言うと、こちらを取り上げようと思っていたのですが、ネットの情報などを見るとあまりにもブラック臭の強い企業なので、さすがに躊躇してしまいました。
実は「福島工業(6420)」も魅力的な銘柄なのですが、これは別の機会に取り上げようと思います。
◆書籍紹介
もうすぐ発売のおすすめ本です。チャートを全面的に信じるのはどうかと思いますが、基本くらいは絶対に抑えておくべきだと思います。
それではまた明日(^_^)/~
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