ナラサキ産業(8085)は割安だけど地味だよね^^;
【8085】ナラサキ産業(東証2部)
原点は内航海運、北海道が地盤。三菱電機代理店業務が柱。農業設備、電機設備機器、燃料、建設資材、港湾作業に多角化。
◆事業内容
事業内容については、HPの事業紹介やナラサキ産業の魅力をご覧ください。
かなり幅広い事業を行っているので、こちらをご覧になっていただいた方が理解できると思います。
事業セグメントは大きく4つに分かれています。
それぞれの今期第3四半期までの実績を確認してみようと思います。
( )内は前年同期比。
①電機関連事業
売上高148.24億円(9.9%)、セグメント利益7.17億円(△8.0%)
②機械関連事業
売上高58.99億円(17.3%)、セグメント利益0.69億円(-)
③資材・燃料関連事業
売上高416.64億円(9.8%)、セグメント利益4.01億円(62.7%)
④海運関連事業
売上高136.73億円(4.7%)、セグメント利益2.28億円(△21.6%)
利益面で特に好調なのは、資材・燃料関連事業ですね。
東北復興に伴う建材事業が牽引しており、今後東北の復興事業が本格化してくるのに伴い、需要も高止まりするものと思われ、その他の事業に大きな変化がなければ、今後も好調な業績が期待できそうです。
◆株式データ(3/20終値)
株価 296円
単元株数 1,000株
PER 7.9
PBR 0.97
配当利回り 2.03%
時価総額 78.82億円
発行済株式数 26,628,000株
◆最新決算(平成26年3月期第3四半期決算)
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 796.70億円(10.9%/75.9%)
営業利益 14.53億円(33.7%/76.5%)
経常利益 14.26億円(35.5%/79.2%)
四半期純利益 8.93億円(47.5%/89.3%)
第3四半期の決算発表時に通期業績の上方修正を行っています。
◆目標株価 550円
事業価値 19億円×0.6/8%=142.5億円
財産価値 84.77億円
(その他に土地を帳簿上57.76億円保有)
負債 80.85億円
株主価値 146.42億円
◆注目ポイント
注目ポイントは2つあります。「復興需要」「割安度」です。
①復興需要
北海道が地盤の企業だけに東北復興の恩恵に与かっています。
復興で大事なポイントは3つあって、「建機」「建材」「人手」です。このうち当社は「建機」と「建材」でお役に立てます。
この前「東証IRフェア」のカナモトの会社説明会で聞いた話によると、今後3年くらいは復興需要が続くだろうという話をしておられたので、当社もその間は業績にプラスの影響が続くものと思います。
ただし、当社の場合は事業内容がそれだけではないので、その他の事業で変調をきたせば業績に悪影響は出てくると思います。まぁ、リーマンショックの時も黒字は維持していましたし、通常の年は営業利益15億円前後は確保しているので、あまり心配はいらないと思うのですが・・・。
②割安度
上の話と重複しますが、会社のポテンシャルとして営業利益15億円程度、復興特需で営業利益5億円程度の計20億円程度の業績が、今後数年間は期待できると踏んでいます。
とすると、財務的な問題がなく営業利益20億円の会社が時価総額78.82億円というのは、明らかに割安だと思います。
◆コメント
バリエーションは良いですよね。後は人気が出るかどうかだけだと思います。
事業内容も地味で分かりにくく、IRも積極的でないため典型的な割安地味株なのですが、業績の良さがそのうち注目される場面が必ず来るはずなので、どこかで投資が報われる局面がやってくると思います。その時まで忍耐強く待てるかどうかが、結局は一番のポイントではないでしょうか?
◆書籍紹介
ピーターリンチの言ってることをそのまま実践できれば、誰もが株式投資の勝ち組になるんでしょうけど、それができないんですよね(>_<)
最近こちらの本を読み返したのですが、耳が痛い金言が多数あり、やはり名著は定期的に読み返す必要があるなと感じた次第です^^;
- 作者: ピーターリンチ,ジョンロスチャイルド,Peter Lynch,John Rothchild,三原淳雄,土屋安衛
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2001/03
- メディア: 単行本
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それではまた明日(^_^)/~
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