コンテック(6639)の成長余力は高いのではないか?
【6639】コンテック(東証2部)
産業用パソコン大手。周辺機器や無線LAN機器など総合展開。親会社はダイフク。
◆事業内容
産業用パソコンの総合メーカーとしてパソコン本体や周辺機器、ネットワーク機器までを手掛け、開発・製造・販売からサポートまで幅広いサービ スを提供しています。パソコンがそれほど普及していない40年ほど前からいち早く時代の流れを読み取り、産業用コンピュータやパソコン用インターフェース ボード、ネットワーク機器など、当時最先端の製品を次々と開発。また、ハードウェアだけでなくソフトウェアも提供できることで多くのお客様から高い評価を得ています。
一般消費者向けではなく産業分野に特化しているため、知名度は低いですが、病院やオフィスなど大規模な施設でネットワークを構築する際に当社の無線LANが使用されています。したがって、産業の「縁の下の力持ち」な存在といえます。他にも、官公庁や学校などの公共施設に設置された太陽光パネルの発電量や変換効率などを計測し、画面に表示するシステムなど、当社の技術は日常の意外に身近な所で用いられています。
◆株式データ(3/7終値)
株価 1369円
単元株数 100株
PER 10.04
PBR 0.82
配当利回り 2.19%
時価総額 45億円
発行済株式数 3,300,000株
◆最新決算(平成26年3月期第3四半期決算)
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 160.53億円(27.2%/74.7%)
営業利益 4.39億円(-%/73.2%)
経常利益 4.54億円(-%/78.3%)
四半期純利益 3.56億円(-%/79.1%)
第3四半期の決算と同時に通期業績予想の上方修正を行っています。
◆目標株価 1434円
事業価値 6億円×0.6/5%=72億円
財産価値 36.51億円
(その他に土地を帳簿上13.9億円保有)
負債 61.19億円
株主価値 47.32億円
◆注目ポイント
意欲的な中期経営計画です。まずは会社が発表している中期経営計画をご覧ください。
2017年3月期の営業利益で19.6億円以上を目指すという意欲的なものです。
当社の強みは高い技術力、弱みは海外の販売力です。中期経営計画では、海外での売上比率を20%以上(2013年3月期は5%)に引き上げようとしています。そのための1つの核となるのが、2012年末に買収した医療機器関連メーカーの米DTx(フロリダ州)で、検査の専門機器の中に組み込むパソコンを開発している会社で、米食品医薬品局(FDA)の基準に対応した電子機器を大手医療機器メーカーにOEM(相手先ブランドによる生産)で供給しています。米国市場の開拓に活用していくようです。
また、中国市場も強化をしていくようで、当社は中国への進出は1987年と早く、現在も現地に2つの子会社があるが、うまく活用しきれていないのが実情。その力を最大限引き出すための強力な武器が昨年社長に就任した藤木勝敏氏(61)です。親会社であるダイフクで38年間を過ごしたが、そのうち28年間は海外事業に携わり、欧州に5年、中国に11年駐在したという海外事業(特に中国市場)を強化するのには打ってつけの人物です。中国市場での現状は、台湾の大手無線LAN専業メーカーと中国市場のネットワーク機器ビジネス拡大に向けて協業を進めているようです。
もし、この約20億円という営業利益が達成されるとした場合、株主価値は200億円を超えてもおかしくないでしょう。となるとストップ高しているとはいえ、現在の45億円という時価総額は割安に感じますね。
まぁ、あくまでも中期経営計画通りに行った場合のシナリオなので、そこまでうまくいくとも思いませんが、少なくとも今期だけの一過性の好業績ではなく、米国・中国を中心とした海外市場の強化と、国内では太陽光発電用計測機器の販売の両輪で業績が向上していく可能性はあると思います。
◆コメント
立会外分売の前もさらっと事業は確認したのですが、改めて詳しく調べてみるとこれは掘り出し物の可能性があるかもなと感じました。
技術力の高さは昔から定評があったようですが、昨年新社長に就任した藤木氏が販売面(特に海外)でテコ入れをしそうという期待感があります。
週明けの株価がどうなるのかにもよりますが、安くなったところは拾っておきたい銘柄かもしれませんね。
◆書籍紹介
SBI証券で口座をお持ちの方は毎日お世話になってるかもしれませんんね。
相場福の神でおなじみの藤本さんの本です。個人投資家は小型株で中長期投資、損切りの推奨など、私と考えが似ているところが多いので好感が持てます。
まずはkindleで無料サンプルを読んでみましょう!
実は藤本さんとはフェイスブックでお友達です^^;
それではまた明日(^_^)/~