OCHIホールディングス(3166)の目標株価
【3166】OCHIホールディングス(東証二部)
福岡を地盤にした住宅建材の中堅卸。M&Aで全国展開目指す。建材加工や住宅設備機器に注力。
◆事業内容
「建材」「生活」「加工」の3事業を柱に、住生活をトータルに支援しています。
3事業部門のネットワークにより、多様なメーカーより多彩な商材を仕入れることができます。この3事業部制でのサプライチェーン体制が確立している点がこの企業の強みと言えるでしょう。
◆株式データ(11/26終値)
株価 861円
単元株数 100株
PER 5.79
PBR 0.97
配当利回り 1.16%
時価総額 81億円
発行済株式数 9,073,980株
◆最新の決算(平成26年3月期第2四半期決算)
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 416.86億円(12.8%/48.3%)
営業利益 8.23億円(48.4%/44.7%)
経常利益 9.89億円(28.6%/48.7%)
四半期純利益 6.77億円(16.4%/50.1%)
増収増益の好決算ですね。進捗率も一見普通に見えますが上方修正済の数字なので、そこは注意が必要です。
◆目標株価 1458円
事業価値 18.4億円×0.6/8%=135.75億円
財産価値 44.66億円
(その他に土地を帳簿上58.76億円保有)
負債 48.11億円
株主価値 132.30億円
◆注目ポイント
本当はもっと早い時期に取り上げようと思っていたのですが、巡りあわせで一番微妙な時期になってしまいました^^;
微妙な時期というのは投資をするならという意味で、まず事業内容が新設住宅着工戸数に影響される面は否めないので、今期は良いですがそろそろ株価は来期の反動を織り込むはずであるという点が一つ。
さらに、以前は福証のみの上々だったのが今週より東証二部との重複上場となり、以前より市場からの注目度があがり、株価も大きく上昇していているという点が一つです。
新設住宅着工戸数に業績が左右されるという面は、もちろん会社側も意識していることなので対策は打とうとしています。具体的にはスマートハウスと省エネ住宅の推進、企業・福祉分野の開拓、ストック需要の開拓などです。
しかしながら、これらの取り組みを行っても恐らく今期の特殊要因に起因する好業績を上回ることは、相当難しいことは理解しておいた方が良いでしょうね。
◆投資判断 C
【割安度】C
現在の株価は約41%割安です。
今期の好業績による事業価値で計算しているので、来期に向けては目標株価はもっと下に見ておいた方が無難でしょう。個人的な見込みでは営業利益12億円前後が現在のこの会社の実力ではないかと思っているので、もしそれがあっているなら現在の株価はフェアバリューと考えて良いと思います。
【株主還元】B
配当金は、安定した利益還元を行うとともに企業体質の強化及び将来の事業展開のための内部留保にも配慮した利益配分を行うことを基本方針とし、剰余金の配当は中間配当及び期末配当の年2回を基本方針としています。
前期は1株当たり9円の配当で、配当性向は6.2%でした。
今期は中間5円、期末5円の年間10円配当を予定しています。
株主優待は100株以上保有の株主に、クオカード1000円分を年1回(3月末)進呈となっています。
【コメント】
福証単独上場の頃は注目度も低く、まさに割安に放置されている状態でしたが、上方修正と市場替えという2つの大きなカタリストがあったために株価は大きく水準訂正を行ってしまいました。
したがって、ここから投資するというのはファンダメンタル投資家としては躊躇してしいます。
◆本日の書籍紹介
今週のイチオシ。まだ読んでいない方はぜひ一度目を通した方が良いと思います。
それではまた明日(^_^)/~