割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

不二ラテックス(5199)の目標株価

【5199】不二ラテックス(東証JQスタンダード)

コンドーム大手。旧岡本理研から独立。緩衝器との2本柱。医療製品や販促用ゴム風船も展開

 

◆事業内容

皆様も一度は使ったことがあるでしょうコンドームの会社ですね。

事業セグメントは4つに分かれているのですが、主力事業は「医療機器事業」と「精密機器事業」の2つです。

医療機器事業に関しては、前期の売上高は19.01億円、セグメント利益は1.0億円と減収減益と苦しい数字となっています。これは主力のコンドームの価格競争の常態化が大きく影響しています。となると今後も厳しそうですね。

精密機器事業に関しては、前期の売上高は36.28億円、セグメント利益6.88億円でこちらも減収減益でした。特に欧州を中心に海外売上高が苦戦したようです。

この事業では「ソフト・サイレント・セーフティー」をキーワードに様々な緩衝器を製造しています。

緩衝器は物体の衝撃やエネルギーを吸収するもので、用途は産業機械から自動車、住宅設備機器、家電製品等の民生品まで、動きのあるところなら何でも、無限に近い応用範囲を秘めているといえます。

製品の種類としては、主に産業機械で使われるショックアブソーバ、「音と動きのデザインを目指した」ロータリーダンパー、家電製品やOA機器で使われる揺動ダンパーなどがあります。

 

◆株式データ(11/19終値)

株価 150円

単元株数 1000株

PER 9.19

PBR 0.89

配当利回り 3.33%

時価総額 19億円

発行済株式数 12,861,992株

 

◆最新の決算(平成26年3月期第2四半期決算

以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。

売上高  32.30億円(0.5%/50.1%)

営業利益 2.46億円(39.7%/60.0%)

経常利益 2.20億円(52.1%/59.5%)

四半期純利益 1.38億円(63.5%/65.7%)

第2四半期の決算発表と同時に今期業績の上方修正を行っています。精密機器事業が住宅設備関連の受注が堅調に推移し、自動車関連、家電の分野でも受注に回復傾向が見れれるようです。利益面では精密機器事業の増収効果とコストダウンにより前期に比べて大きく伸長しています。

 

◆目標株価 194円

事業価値 4.10億円×0.6/5%=49.20億円

財産価値 14.94億円

(その他に土地を帳簿上14.70億円保有)

負債   39.20億円

株主価値 24.94億円

 

◆注目ポイント

 今やコンドームの会社というよりも数字を見ると精密機器事業の成否が業績に大きな影響を与えています。

精密機器事業は今期は増税前の住宅関連の駆け込み特需がありましたが、自動車関連が来期に向けては貢献してきそうです。

本音を言うと医療機器事業をライバル会社に売り飛ばしてもらえると、いきなり高収益会社に様変わりしそうなんですけどね。

 

◆投資判断 C
【割安度】C

現在の株価は約23%割安です。

借金の多い会社で割引率も5%で計算しているので、フェアバリューと言って良いと思います。ただ時価総額が19億円なので、常時営業利益が5億円以上稼げるようになればもっと評価されても良いでしょうね。

中期経営計画では営業利益7億円を目標にしているので、その進捗には今後も注目しようと思います。

【成長性】C

【株主還元】B

配当金は業績に応じ、また適正な内部留保の充実、新規投資計画等を考慮しつつ安定的な配当の継続を基本方針としており、年1回期末に剰余金の配当を行ってます。

前期はり1株当たり5円の配当で、配当性向は41.9%でした。

株主優待は実施していません。

四季報の大株主欄を見ていただくと分かるように、この配当性向の高さはそのためか?と疑いたくなります^^;

 

【コメント】

パッとしない結果でしたね。今日は特に意図はなく四季報でパッと開いたページの銘柄から選択したので、このような結果となりました^^;

 

◆本日の書籍紹介

皆さん日経新聞は読んでますか?

個人的な考えではファンダメンタル投資家なら毎日読んで経済の勉強をした方が投資家としての幅が広がると思っています。

小宮一慶の 1分で読む! 「日経新聞」最大活用術

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それではまた明日(^_^)/~

 


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