割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

今週の決算情報①

今週は決算発表のピークでした。本当は個別に取り上げたいのですが、それだと莫大な時間がかかってしまうために、簡単にコメントのみの記載で済ませたいと思います。また、銘柄数も多いので何回かに分けて取り上げます。詳しい決算数字も今回は記載せず、リンクを貼るのでそちらでご確認ください^^;

 

【2196】エスクリ平成26年3月期第2四半期決算

個人投資家に大人気の成長株です。ブライダル業界は総じて割安なので、どこか1銘柄保有するのも投資戦略としてはアリだと思います。

肝心の決算の方は、決算発表前に上方修正があるくらい進捗率は好調です。

もともと上期の利益が低いので、通期でしめてみたらアラアラなんてこともあるかもしれませんが、会社計画を素直に信じれば大きな不安材料は特にないと思います。

こういった成長企業の場合は、中期経営計画をどこまで信じて投資できるかだと思います。この企業の場合は、平成30年3月期に売上高400億円、営業利益率11%以上を掲げています。今期の予想数値と比較すると売上高が2.16倍、営業利益は営業利益率11%と仮定すると2.37倍ということになります。

とにかく毎期の成長率が高いので目標株価の算出は苦労するのですが、もし4年後の平成30年3月期の株価を考えた場合、超ざっくり計算すると株主価値は約400億円くらいにはなりそうです。株価に直すと3400円くらいですね。11/2の終値が920円(107.24億円)なので、4年間の投資利回り(下の図を参照)で考えると約40%くらいになるので魅力的な投資対象と言えるでしょうね。あくまで中期経営計画が達成されると仮定した場合の話ですけどね。

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ということで結論としては、ホルダーの方は長い目で見れば保有継続でOK、新規参戦したい方も長い目で見れば今の株価でもOKという感じではないでしょうか?

 

【7837】アールシーコア平成26年3月期第2四半期決算

この企業も順調と言えば順調と言えなくもないのですが、目標数値が高いのでそれに対する進捗率という意味では少々物足りなく感じます。しかし、下期に持ち直せる可能性は十分あるのであまり気にしなくて良いでしょう。

この企業の場合は来期の消費増税がどれくらい影響が出るのかの方が気になります。実際にはそんなの分かる訳ないというのが結論なのですが、非常にニッチなビジネスで今後も着実に成長を続けていくと思うので、増税の影響で業績に一時的にブレーキがかかれば、そこで大きく拾いたいなぁという下心があります^^;

目標株価に関しては事業価値66.75億円(8.9億円×0.6/8%)、財産価値23.66億円、負債22.74億円で株主価値は67.67億円、目標株価1607円となります。

 

【3397】トリドール平成26年3月期第2四半期決算

 悲惨な決算ですね。完全に成長株としての魅力はなくなりました。ホルダーの方は悪いことは言わないので撤退した方が良いと思います。下げ相場の良い訓練になりますね。

決算短信の書き方も不誠実ですね。投資家が知りたいのは詳しい減益の要因なのにそれに関してはあまり記載がありません。悪い状況の時に人間の本質は現れるので、今回の件で経営者の本質が推測されるような気がします(あくまで個人的な推測ですが)。

トリドールという単語で検索をかけて個人投資家のブログを見ると、まだホールドするという方も散見されるのですが、そんなに執着するような決算内容ではないし、見立てを間違えたのであれば損切りして業績の良い別の銘柄で再起すれば良いだけのことです。私も今年は表面上の投資成績は良いですが、10銘柄以上損切りしています^^;

ちなみに目標株価を考えると、事業価値258億円(43億円×0.6/10%)、財産価値63.03億円、負債32.82億円なので株主価値は288.21億円、目標株価は733円です。

 

【9384】内外トランスライン平成25年度第3四半期決算

決算発表と同時に通期業績予想の下方修正を発表しました。

もともと今期の進捗率が悪く私も春先に撤退していたので予想済のことでしたが、株価の方もすでにそれを織り込んでいて、下方修正を発表しましたが大きな反応はありませんでした。

下方修正したものの業績自体は増収増益なので、目標自体が高かっただけと言えなくもないのですが、利益面で会社の想定以上に苦戦したのは事実です。今回の決算での会社側の説明でも、「単体混載売上の減少に伴う売上総利益の低下及びフライングフィッシュ社新規事業にかかるのれんの償却費と開業諸経費の負担並びに海外現地法人販管費にかかる為替変動の影響等の要因で減少の見込となりました」ということでした。

すでに第3四半期を終えて株価は来季を睨んでの展開となるはずなので、今後は期待感から投資対象として考えるのもアリかな感じています。私は買いませんが^^;

目標株価に関しては特に変更はしません。本決算の時に改めて考えたいと思います。

 

【3028】アルペン平成26年6月期第1四半期決算

ひどい決算ですね^^;

売上高は月次売上でそこそこ順調なのは確認していたのですが、営業利益が61.1%減益というのはサプライズでした。会社側の説明によると「利益面につきましては、前期からの出店の増加等により、販売費及び一般管理費が増加したことに加えて、ゴルフクラブの価格競争が進んだ結果、売上総利益率が悪化したことにより営業利益、経常利益ともに減益となりました」とあります。

出店に関してのことだけなら計画通り(第1四半期に関しては中国で2店舗出店が大きい)で良いのですが、競争激化というのは今後も続きそうなので嫌な材料ですね。その他にも円安でPB商品の採算が悪化しているのも地味に効いているのだと思います。

目標株価に関してはまだ第1四半期なので変更しませんが、保守的に見ておいた方が良いと思います。

ちなみに私は昔から同社の株を保有していたのですが、残念ですがこの決算ではさすがにそろそろお別れかなと思います。

 

【6257】藤商事平成26年3月期第2四半期決算

業績は非常に順調ですね。順調すぎて特にコメントはありません^^;

この業界は不人気業界なので、なかなか正当な評価が株価に反映されることはないので、目標株価は保守的に考える必要はあるのですが、普通に考えて財務状態が良く営業利益70億円の会社の時価総額が305億円というのは安いですよね。

 

【3630】電算システム平成25年12月期第3四半期決算

利益面での上方修正の可能性が大きいです。まぁ織り込み済みなのかもしれませんけどね。10月にドコモとの提携を発表してから株価も大きく動いてますからね。

目標株価に関しては今期の業績予想で計算すると、事業価値は67.33億円(10.1億円×0.6/9%)、財産価値は46.84億円、負債は5.2億円なので株主価値は108.97億円、目標株価は1102円になります。

11/1現在の株価が1402円ということを考えれば、すでに投資対象としては魅力は小さいですね。

 

 少し古い本なのですが、私がまだ投資初心者の頃、決算書を読むのに分かりやすい一冊として、当時擦り切れるほど読んだ本の一つです。今読んでも参考になる部分が多く本棚になくてはならない一冊です。

税理士が教える決算書からわかる「最強割安株」

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それではまた明日(^_^)/~

 


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