ニチリン(5184)の目標株価
【5184】ニチリン(東証二部)
独立系の自動車用ホース大手。2輪車ブレーキホースは圧倒的シェア。
◆ビジネスモデル
自動車用ホース類を主とするゴム製品の製造販売で、顧客は国内はもちろん北米・中国・アジア・欧州と世界中で商売を行っています。しかしながら売上の約50%は国内向けとなっており、まだまだ成長が見込める企業だと思います。
◆株式データ(10/28終値)
株価 935円
単元株数 100株
PER 5.60
PBR 0.86
配当利回り 1.71%
時価総額 94億円
発行済株式数 10,000,000株
◆注目ポイント
第2四半期発表時に通期業績の上方修正を行っています。理由は、国内生産に持ち直しの兆しがあること、海外においては、欧州・中国市場は苦戦しておりますが、北米・アセアン市場は堅調に推移する見込みがあるということです。利益面では、下期の為替レートを現在の状況を踏まえ、1US$=95 円(期初85円予想)、1€=125 円(期初110円予想)としたためです。
上方修正発表後の株価は上昇したのですが、その後株価の腰は重く、会社の価値から考えるとまだ投資のチャンスが残っていると考えています。
◆最新の決算(平成25年12月期第2四半期決算)
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 211.85億円(8.4%/49.3%)
営業利益 13.69億円(38.8%/45.6%)
経常利益 16.97億円(70.5%/53.0%)
四半期純利益 6.99億円(15.4%/46.6%)
◆目標株価 2248円
事業価値 30億円*0.6/10%=180億円
財産価値 99.22億円
(その他に土地を帳簿上36.65億円保有)
負債 54.39億円
株主価値 224.83億円
◆投資判断 A
【割安度】A
現在の株価は約58%割安です。
財務状況に大きな問題もなく、営業利益が時価総額の1/3くらいということは、深く考えなくても割安だということが分かります。ただ問題なのはこの利益水準が今後も続くのかということです。過去の結果を見ると良くても営業利益15億円くらいの数字しか残せていなかったので、それがいきなり30億円ですからね。
円高の苦しい時期を経験して会社内部でコスト構造が大きく変化したのか、それとも今期だけの特殊要因なのかで今後の株価の展開も変わってくるのだと思うのですが、個人的には前者だと思っています。
【成長性】B
市場自体は世界的に見ればまだまだ成長していくでしょうが、世界景気に左右される面は否めないのと、事業内容が独自技術を出しにくいと感じているのであまり大きな期待はしていません。
【株主還元】C
配当政策の基本方針:安定した配当を継続して実施すること
年間配当回数:2回
前期配当金実績:12円(配当性向14.8%)
今期配当金予想:16円
株主優待制度:なし
【コメント】
2005年12月に1560円という高値があるのですが、当時の相場状況もあるので一概に比較できないものの、その当時の業績より今期の業績予想の方が利益面でははるかに勝っています。ということを考えると、まだ株価が1000円にも満たない現状は明らかに過小評価されていると考えても良いでしょう。
中長期で持つような銘柄ではないでしょうが、あまりに価値と価格のギャップが大きい銘柄だと思います。
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それではまた明日(^_^)/~