曽田香料(4965)の目標株価
【4965】曽田香料(東証JQスタンダード)
東レ、三井物産系の香料メーカー中堅。ラクトン系合成香料や着臭剤などケミカルに強み。
◆ビジネスモデル
売上高は133億円でフレグランスとフレーバーは合わせた「調合香料事業」が58%、「合成香料・ケミカル事業」が32%、「海外事業」が10%の割合となっています。
細かいことは気にしなくても、東レと三井物産という2大企業が株式の65%を保有していたり、保有している有価証券を見ると有名企業が多いので、そこそこ業績の安定度はありそうです。
海外事業も中国に新工場を2014年に稼働する予定で、苦戦気味の国内を尻目に新たな成長ドライバーとして期待が持てそうです。
◆株式データ(10/17終値)
株価 877円
単元株数 100株
PER 9.53
PBR 0.63
配当利回り 1.82%
時価総額 88億円
発行済株式数 10,000,000株
◆注目ポイント
以前からキャッシュリッチ銘柄として目をつけていたのですが、本日平成26年3月期第2四半期の上方修正を発表したように業績も改善傾向にある。
今回の上方修正の理由は、中国を中心とする海外事業の販売増と合成香料事業の輸出採算改善されたことによるものなのですが、 通期の連結業績予想については現時点では修正は行っていません。
しかしながら、円安傾向は下半期も続くものと思われるので、再度の上方修正も期待できそうです。
◆最新の決算(平成26年3月期第1四半期決算)
第2四半期の決算発表も近く、本日第2四半期の上方修正も行ったのでその予想数字を今回は採用します。
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 78億円(5.1%/50.6%)
営業利益 9.20億円(75.9%/63.0%)
経常利益 9.20億円(76.2%/63.4%)
四半期純利益 5.60億円(91.8%/60.9%)
前期に対しての業績の伸び率はすごいですね。通期予想と比較しても利益面での進捗率は良いので、やはり再度の上方修正の期待が大きいと言えるでしょうね。
◆目標株価 1577円
事業価値 14.6億円*0.6/10%=87.6億円
(その他に土地を帳簿上16.46億円保有)
財産価値 73.37億円
負債 3.20億円
株主価値 157.77億円
◆投資判断 A
【割安度】A
現在の株価は約44%割安。
再度の上方修正が期待できるので、事業価値は今回弾いた金額よりもっと高く考えても良いと思う。
【成長性】C
国内事業はジリ貧だが、海外(中国)はまだ伸びる可能性はあると思う。
【株主還元】C
配当金は安定的な配当を行うことを基本方針としており、中間・期末の年間2回配当となっています。
今期は1株当たり14円の配当で、配当性向は22.8%でした。
株主優待は実施していません。
【コメント】
実は本日仕事中(昼休み)に上方修正のニュースを知って、直後に株価があまり反応していないことを確認したので、買い注文を出して午後の仕事へ向かったのですが、約定できてない上に株価はストップ高と残念な結果になってしまいました^^;
そこで改めて本日目標株価を確認したところ割安であることが確認できたので、多少投資しても良いのかな?と思っているところです。
ただし、今日買えなかったのであまり縁のない銘柄なのかもしれませんし、焦らなくても全体相場が調整してからでも良い気はします。
それではまた明日(^_^)/~