割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

地域新聞社(2164)の平成25年度8月期本決算

【2164】地域新聞社

◆株式データ(10/11終値)

株価 330円

単元株数 100株

PER 7.79

PBR 0.74

配当利回り 3.18%

時価総額 6億円

発行済株式数 1,843,800株

 

◆決算速報

「平成25年8月期決算短信」で数字を確認しておきましょう。

以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。

売上高 28.37億円(8.0%/104.7%)

営業利益 1.36億円(9.1%/101.3%)

経常利益 1.37億円(9.1%/101.5%)

当期純利益 0.73億円(28.7%/104.3%)

以上のように増収増益となりました。

進捗率を見てもほぼ計画通りなので、ビジネス的に予想の立てやすい業種なんでしょうね。

会社側の説明によると、売上高については主力の新聞等発行事業が不動産関連の需要が増加したこと、折込チラシ配布事業では大手新聞紙の購読率低下により、地域密着というチラシ配布形態が広告主のニーズに合致し、引き合いが増加したことが好調の要因のようです。

利益面では売上総利益率は折込チラシ配布事業が2桁伸展したことにより、71.6%→72.2%と0.6ポイント上昇したが、発行部数拡大による配布料や採用関連費用が想定より増加したため、販管費率が66.8%→67.4%と0.6ポイント上昇したので、結果として営業利益率は4.76%→4.79%とほぼ同水準になりました。

詳しくはこちらの「2013年8月期期末決算補足説明資料」をご覧ください。

 

次に平成26年8月期の通期業績予想も確認しておきましょう。

売上高 29.31億円(3.3%)

営業利益 1.50億円(9.7%)

経常利益 1.50億円(9.5%)

当期純利益 0.78億円(6.1%)

以上のように増収増益の予想です。

会社側の説明によると、既存の2県54エリアに加え、首都圏での新規エリアへ積極的な新規出店を行い、事業の拡大を図るのに加え、紙面とwebの連携により認知度及び広告効果の拡大に努めていくとのことです。

中期的な経営目標が売上高30億円、経常利益3億円なので、経常利益率10%を目指してシステム化による生産性の向上に取り組んでいくようです。

 

◆目標株価

まずは前回の「地域新聞社(2164)」の目標株価を確認しておきましょう。

事業価値 1億円×0.6/10%=6億円

財産価値 7.57億円

負債   ゼロ

株主価値 13.57億円

目標株価 736円

 

次に今期の通期業績予想数字をベースに目標株価を修正してみましょう。

事業価値 1.5億円×0.6/10%=9億円

財産価値 9.11億円

負債   0.62億円

株主価値 17.49億円

目標株価 949円

 

◆投資判断 A

この企業は飛躍的な成長を求める投資家や短期トレーダーなどにはまったく縁のない銘柄でしょうが、我々長期でじっくりのサラリーマン投資家には良い銘柄ではないでしょうか?

まず、割安度が極めて高いこと、業績予想の精度が高いこと、時流に合う折込チラシ配布事業を有しており業績の伸びが期待できること、株主還元に積極的な姿勢を持っていること(増配のお知らせ)など、ポートフォリオの片隅には忍ばせておいて損のない銘柄の一つと言えるでしょう。

問題はいつ株価が事業価値を織り込みに行くのかという、カタリストに乏しいことですね。

時価総額6億円の企業なんて、個人投資家しか買いませんからね^^;


それではまた明日(^_^)/~

 


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