割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

ナカボーテック(1787)の目標株価

【1787】ナカボーテック(東証JQスタンダード)
鉄鋼構造物などのなどの腐食を抑える防食専業のエンジニアリング(業界首位)。
様々な環境の中で使用される金属材料を腐食から守り、構造物の期待寿命を確実に維持させることを使命としている。
そのために、各種環境に曝されている構造物の腐食・劣化調査と解析・評価を行い、その結果に基づいた腐食対策の提案、防食設計、対策工事そして維持管理という総合的な防食システムの提供を主たる業務としている。
事業区分としては、対象施設別に港湾事業(49%)、地中事業(27%)、陸上事業(23%)、その他(11%)に区分している。
官公庁と民間の売上比率はほぼ半々である。

■株式データ(10/5終値)
株価 782円
単元株数 1000株
PER 9.25
PBR 0.71
配当利回り 3.84%
配当性向 35%
時価総額 41億円
発行済株式数 5,205,000株 

株価の推移
2月に一瞬920円という高値があったものの基本的には800円前後で横ばい。
現在は安値圏であるが、何しろ出来高の少ない銘柄なので流動性リスクには気を付けたい。

■注目ポイント
社会インフラが老朽化しており、インフラ整備見直しの風潮が高まっている。
一方でライフサイクル・コスト低減の観点から、設備の延命化を目的とする防食事業への引き合いは強い。
総合的に考えて今後数年間は業績は堅調に推移していく可能性は高いと思う。

最新の決算(平成26年3月期第1四半期決算)
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。
売上高 17.54億円(43.5%増/17.0%)
営業利益 -1.20億円(-%/-%)
経常利益 -1.10億円(-%/-%)
四半期純利益 -0.70億円(-%/-%)
損益面は第4四半期に偏る事業特性があるために、赤字といってもこの段階ではあまり気にする必要はない。
むしろ、前年同期比よりも43.5%増えている売上高に注目したい。
第1四半期末の受注残高を見ても、前年同期比25.6%増と依然好調なので今後の決算にも期待が持てそうである。

■目標株価 1509円
事業価値 7.2憶円*0.6/10%=43.2億円
財産価値 35.34億円
負債 ゼロ
株主価値 78.54億円

■投資判断 C
【割安度】B(現在の株価は約48%割安です)
【成長性】C
過去10年の売上高を見るとほぼ横ばい。業界首位の企業でこの有様なので成長性は期待できない。しかし、一定の需要はありそうで、コストコントロール次第では利益成長の可能性は無きにしも非ずという感じか?
【リスク】
与信リスク、原材料価格の高騰(アルミニウム地金等)
【株主還元】B
配当金は業績に連動しており、ここ数年は増配傾向なのは好感が持てる。
株主優待は実施していない。

まずこの株は人気がない。そして、受注は好調でも利益となって業績に表れてくるのは下半期であるというのがポイントだと思います。
そのため、年内は株価に業績が織り込まれない可能性が高い気がします。
割安なのは間違いないですが、リターンを得るには辛抱する期間が長くなりそうですね。
株価暴落時に1000株くらいなら拾っても良いかな?という感じです。

それではまた明日(^_^)/~


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