割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

テノックス(1905)の目標株価

本日は、建設基礎工事の大手である「テノックス(1905)」の目標株価を考えたいと思います。

基礎工事の専門会社として、パイル工事、地盤改良工事、土留め工事等の施工と鋼管パイルやコンクリートパイルの販売ならびに基礎工事全般に関するコンサルティングや諸設計サービス等を行っています。
主な事業は2つあります(売上高比率は2013年3月期)。パイル工事(41.0%)と地盤改良工事(56.6%)です。
注目したいのは、道路橋脚基礎工事が伸長しているということです。
自民党政権の間は、このような公共事業には一定の需要が発生することが考えられるので、業績にとってはプラスαが期待できるでしょう。
実際に受注残を見ると、首都高と東日本高速道路などの道路橋脚基礎工事の受注があるようです。

次に株主還元を確認しておきましょう。
まず配当政策は、安定的な配当の継続を重視しつつ、基本的には収益に対応した配当を意識しているようです。
ちなみに、前期の配当金は10円で配当性向は13.4%でした。
また、株主優待は実施していません。

最後に、8/8に発表された「平成26年3月期第1四半期決算短信」で数字を確認しておきましょう。
以下は(昨年比/通期業績予想進捗率)で記載します。

売上高47.24億円(2.8%減/22.5%)
営業利益1.80億円(-%/-%)
経常利益2.30億円(710.1%増/46.0%)
四半期純利益1.11億円(-%/55.5%)

以上のように第1四半期を終えての決算は増収増益でした。
売上は前年並みでしたが、原価低減効果で利益は底上げできたようです。

それでは目標株価を計算します。
まず事業価値は、今期の予想経常利益5億円に割引率を10%で計算すると30億円になります。
財産価値は48.41億円、負債は9.68億円です。
したがって、株主価値は68.73億円になります。株価に直すと893円です。
10/3の終値が417円(時価総額32.08億円、PER16.04倍、PBR0.42倍、配当利回り2.40%)なので、現在の株価は約53%割安であるという結論です。

良い結果ではないでしょうか?
建設業なので第1四半期の決算を単純に4倍するということはできないのですが、利益面は上方修正があってもおかしくはないのかな?と考えたくなるほどの出足の良さがあります。
第2四半期の決算を確認してから買うか、その前にある程度打診買いするか悩ましいところです。

それではまた明日(^_^)/~


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