割安株投資研究所

2004年に株式投資をはじめました。現在の投資スタイルは割安株投資がメインです。好きな格言は「人の行く裏に道あり花の山」。

JIEC(4291)の目標株価

本日は、SCSKと日本IBMの合弁で出発したソフト開発会社で、金融・運輸・旅行に強い「JIEC(4291)」の目標株価を考えたいと思います。

昨日の「東邦システムサイエンス(4333)」に引き続きシステム開発会社です。
当社も野村総合研究所への依存度が売上高の15.9%と高いのは共通していますね。
依存度という点で考えると取引先上位5社の占める割合は57.2%となっています。
これら主要取引先とは取引基本契約書を締結して、安定した取引関係が継続していますが、今後何らかの事情により各社との取引が減少あるいは解約される事態となった場合には、大きなリスク要因となってしまいますね。

この業界は、景気の動向に大きく左右されるようです。それは顧客予算の動向に左右されるためです。その点では今後数年は期待できそうな業界だということが分かります。
しかしながら、この業界へ参入する企業も多いことは事実で競争は激しそうです。
このような状況の中で、当社の場合は得意分野に注力することで差別化を図ろうとしています。

次に株主還元も確認しておきましょう。
まず配当政策は、安定的な配当を継続して行うことを基本方針としていおり、配当性向は明記されていません。
ちなみに、前期の配当金は3000円で配当性向は33.0%でした。
また、株主優待は実施していません。

最後に、7/19に第1四半期の決算発表があったので「平成26年3月期第1四半期決算短信で数字を確認しておきましょう。
以下は(昨年比/第2四半期累計業績予想進捗率)で記載します。

売上高33.32億円(15.5%増/49.7%)
営業利益2.24億円(23.8%増/44.8%)
経常利益2.28億円(23.3%増/45.6%)
四半期純利益1.45億円(31.4%増/48.3%)

以上のように第1四半期を終えての決算は増収増益でした。
しかも一番業績貢献度の低い第1四半期だということを考えると、進捗率も素晴らしいですね。
会社側の説明によると、金融分野において企業統合案件が前期から引き続いて高水準で推移していることや、金融以外の分野においても比較的大型の案件の引き合いもみられており、好調な受注状況を背景に、要員の稼働率も高止まりの状態が続いているようです。

それでは目標株価を計算してみたいと思います。
まず事業価値は、今期の予想営業利益11億円に割引率を10%で計算すると66億円になります。
財産価値は76.36億円、負債はゼロです。
したがって株主価値は144.36億円になります。株価に直すと220091円です。
9/13の終値が102200円(時価総額70.1億円、PER10.62倍、PBR0.74倍、配当利回り2.94%)なので、現在の株価は約54%割安であるという結論です。

やはり昨日に引き続き財務状況が良いので、良い結果が出ますね。
第1四半期の結果をみると今期の業績に期待が持てそうなので、今後どこかでの局面で株価が再評価されることもあるかもしれませんね。

それではまた明日(^_^)/~


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